見出し画像

庭木の調子を上げる土中環境改善の方法まとめ|大地の再生に学ぶ

こんにちは。twins|コーヒーと庭 です。
今日はわが家のハナミズキの株元に施した土中環境改善の手法を紹介します。


咲かないハナミズキ


1年目のハナミズキ

玄関横に植えたハナミズキ。春には薄紅色の花を咲かせ、夏には葉が木陰を作り出し、秋には美しい紅葉を見せてくれる樹木です。

が、しかし。

わが家のハナミズキは植え付けたその年こそたくさんの花をつけましたがその後2年間は一輪も咲きませんでした。

春になると大量のカイガラムシに悩まされ、たいして枝も伸びず、どこか窮屈そうに見えるハナミズキ。

このままではいけない、何か手を入れなければと思っていた時に、大地の再生や土中環境のことを知りました。

これだ!と思い、すぐにハナミズキの株元の環境改善に着手しました。

必要な部材


・穴掘り機
・移植ゴテ
・竹筒(節を抜いたもの、1m×5本くらい)
・竹炭
・くん炭
・剪定枝や葉などの有機物
・腐葉土

穴掘り機はなくてもなんとかなりますが、あると格段に作業効率が上がります。私はホームセンターで下のようなものを買いました。

竹炭はその名の通り、竹を炭化させたものです。これは意外とホームセンターにはないのですがネットで購入できます。

これらを使って、土中環境を改善していきましょう。

土中環境改善の方法


║下準備(グリ石を撤去)

作業前の様子

こちらが作業前のハナミズキの株元です。写真で見ても詰まっていそうな感じがしませんか?

土留になっているグリ石を外して、縦穴と横溝を掘る作業から始めます。

グリ石を撤去
グリ石の下の土の様子

グリ石の下に少しだけ細根が走っていました。

║点穴(縦穴)を掘る

穴掘り機で深く掘る

次に、80cmおきくらいで縦穴を掘っていきます。場所によっては大きな石に当たったりして掘り進められないこともあるので様子を見ながら。

掘り進めると粘土質の土が出てきました

表面付近は空気を含んだ土でしたが、少し掘るだけで粘土質に変わりました。この土では根が呼吸できず、水と空気の循環も起こりづらいですね。

開けた穴の様子

║穴に竹炭くん炭、竹筒、有機物を入れる

穴を開けたら、まずは竹炭とくん炭を穴の中にまきます。そしてその上から節を抜いた竹筒を差し込みます。

竹筒を差し込んだ様子

竹炭やくん炭が微生物の住処となり、竹筒が気抜きとなります。

有機物を差し込んだ様子

そして竹筒と穴の隙間に枝葉を差し込んでいきます。これらはいずれ分解され土に還るわけですが、土壌の養分となるとともに泥濾しの役割も果たします。

║横溝にも竹炭、くん炭、有機物を敷く

横溝にも竹炭くん炭を撒く
その上から有機物を撒く

有機物は枝葉でいいのですが、足りなかったため今回は稲わらを使っています。

║土を押し固めないようにグリ石を置く

グリ石を再度設置

稲わらの上から土を押し固めないようにしてグリ石を設置します。玉竜を土留にして石の間に植えました。

水をまいて腐葉土でマルチング

最後に水を撒き、土が露出した部分は腐葉土でマルチングします。これにて作業完了!

翌年はちゃんと花が咲いたよ!


土壌改良を施してからというもの、ハナミズキは見違えるように元気になりました。枝をのびのびと伸ばし、花芽をたくさんつけました。

そして翌年の春。

久しぶりに見たハナミズキの花
青空に映えるピンク色
ヒヨドリも遊びに来ました

ハナミズキは今も元気で今年も大きく枝を伸ばしています!

まとめと参考書籍


全ての庭木の不調が土中環境にあるわけではないと思いますが、土中環境を改善することで調子が良くなるケースは多いと思います。

特に、枝張りが悪く詰まっていそうな場合や、元々の土壌が粘土質の場合には大きな効果を発揮するはずです。

木々にとって土中の水と空気の動きがいかに大切なのか、今回の件でとても勉強になりました。少しずつ庭全体に施していこうと思います。

少し大変ですが、試してみる価値はあります!

最後に、この作業の参考書籍をおいておきます。


関連記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?