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●ピクニック at ハンギング・ロック●

まだ夢を見ている。
1900年2月14日のオーストラリア、白昼夢のような彼女たちのピクニック。
起こったことは夢か現か、空想か実在か。
観ていても観終わっても行き来する。

全くの架空なのかそれとも実話なのか、1975年の公開から未だ考察が続いているという。
ありうるようにもありえないようにも思えるのは、少女たち特有の以心伝心、結託、秘密といった見えない結束が、同じ色のワンピースで幻想的に表されているからのようにも感じる。

たとえ架空だとしても隅々までの詳細の判明がいつまでも気になってしまう。
原作者が見た夢から生まれた物語だというのも、私たちにいつまでも夢を見させている要因に違いない。
詳細の判明ができないのが夢というものだから。

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