●フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン●
アポロ11号からの月面着陸の中継映像はフェイクだったのか、という噂を映画化した今作。
私の記憶では2000年代の半ばくらいにこの噂を知ったように思う。
全世界が感動に包まれた月からのあの映像がまさか偽物かもしれない、という衝撃。
リアルタイムで中継を見た私の父は信じようとしなかった。それほど当時の人たちに夢と希望を与えたのだろう。
それを、疑われた当のアメリカが映画化した、というのが興味深い。当然NASAは許可したんだよね。
実際の出来事であるノンフィクションの部分と、もしフェイクが作られていたとしたら、という仮定で書かれるフィクションを上手く繋いでいる。
アメリカのいいところと悪いところの両方を盛り込んでいて、自虐的に思える書き方は好感を持てた。
そしてなんといっても1969年が詰まっている。
当時の文化とファッション、時代の空気を感じられる。
彼らと同じドキドキやワクワクを体験した気分になった。
また、猫好きな人はにんまりしてしまう場面も。
しかし久しぶりに予算を存分にかけた映画を観た。
普段はそういうタイプの映画をあまり観ないので、アメリカ映画ってそういえばこうだったよなと個人的に思い直した。
それにしても日本版のメインビジュアル、ダサ過ぎませんか?
フライヤーがもうなかったので写真はありませんが、公式サイトでダサさを確認してみてください。もう少しなんとかなったのではと思う。
映画自体はこのビジュアルの50倍は素敵なのにね。
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