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診断結果

多動の無い不注意型ADHDグレーゾーン。
それが彼女に渡された結果でした。

ー細かい注意を払うことができない。
ー不注意から失敗することがよくある。
ー注意を持続しつづけることが難しい。
ー話しかけられても聞いていないように見える。
ー指示されたことをやり遂げることができない。
ー順序立てて課題を進めることが難しい。
ー継続して課題に取り組むことが難しい。
ーよく必要な物をなくす。
ーよく関係ないことで気が散る。
ー忘れる・抜け漏れることがある。

調べれば調べる程彼女に当てはまっていきます。

もう一つ。彼女はアスペルガーの傾向もあります。

ー相手の反応や状況を察することが難しい
ー発言が一方的
ー大人との会話を好む
ー言葉の裏の意味や曖昧な表現が分からない
ー特定のものやことがらにこだわる
ーちょっとした変化も不安や緊張を感じやすい
ーものの形や図柄が変わらないものを好む
ー同じ動作を繰り返す

全てが納得し、合点がいった診断でした。
私は肩の荷物と苦しい心が消えていきました。

実は彼女の息子は小さい時にアスペルガーと診断されていたのです。その時彼女に療育の話を伝え、行政の力や病院の力を借りて彼の人生の為にできる事は全力でしてあげて欲しいと伝えていたのですが、彼女は自分の子供が障害者である事を認めたくないという思いと、どう調べればいいのかわからないという事から療育を受けさせませんでした。結果中学生から引きこもりになってしまったのです。自分の大事な息子がこの先困り苦しくなるのが目に見えているのに何故動かなかったのか理解できませんでした。

しかし、職場での彼女を合わせると、仕方のない事だったのかもしれません。ある日彼女にADHDやアスペルガーについてのプリントを渡し説明しました。初めて知った様な様子を見る限り、息子や彼女の医者が言っている事の殆どが理解出来ていないのでしょう。

彼女の母親も変わった人である事から、遺伝的なもののようです。

そして私の心が軽くなる一方で、彼女にはこの結果が重く、受け入れ難い結果となりました。
40数年自分は健常者として生きおり、自分が障害者とは微塵にも思っていなかったので、この先どうしたらよいのかわからないと困惑しきりです。
「息子には障害があっても人一倍努力し、頑張って生きろと言っているのなら自分にも言える事じゃない?」と彼女に言いましたが、自分は違うと受け入れられない様子です。

私も色々調べ始めました。そして私は決断をしたのです。