めんどくさいが消える脳の使い方⑤
■ごほうび
仕事終わりの一杯。
グラスまでキンキンに冷えたビールをグイッ!
「この一杯のために生きている!」
こんな風に、自分で自分にごほうびを用意して
明日の活力につなげる人は多いと思います。
ささやかな楽しみって大事ですよね。
そう、ごほうびがあれば、多少イヤなことや
「めんどくさいこと」でもがんばれちゃいます。
自分で自分にごほうびをあげるのは得意ですが
他人にごほうびをあげるのは意外と難しいもの。
「次のテストで〇点取ったら、買ってあげる」
これは馬の鼻先にニンジンをぶら下げるようなもので
残念ながらイマイチなごほうびの使い方です。
なぜなら、報酬をゲットできたらそれまでの方法。
脳の活動的に見ると、報酬を貰えるまでは
大脳基底核にある線条体の活動が活発になりますが
報酬を貰えた瞬間から線条体の活動が低下します。
じゃあ、効果的なごほうびの使い方ってなんだよと
なりますよね。たとえばこんな感じに使います。
「なんのごほうびがいいかな。教えてくれる?」
相手はどうしてそのごほうびが欲しいのか。
ストーリーを共有することで関係性が向上します。
「ごほうびそのもの」ではなく
「ごほうびの先のこと」が目的となると
ごほうびをあげた後も良い関係性がつづきます。
脳の活動的に見ると、大脳基底核ではなく
前頭前野外側部の活動が継続して活性化します。
前者と違い報酬を得ても止まらないのが特徴です。
一言でまとめると
モノをあげて喜ばせる関係性だと仲良くなれない
ということです。