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めんどくさいが消える脳の使い方③

■マルチタスク

YouTubeを見ながら友達とおしゃべりしたり
イヤホンで講座を聴きながら洗い物をしたり
会議中にスマホでポチポチラインを返信したりと
複数のものを同時に行うことを
マルチタスクと呼ぶ場合があります。

そして、マルチタスクができる人はすごい人と
言われるような風潮があります。
理由は、時間を有効に使っているから。

しかし
本当に時間を有効に使っているのでしょうか。

実のところ、私たちはマルチタスクができません。
正確に言うと、できなくはないのですが
マルチタスクの真似事をしたところで
時間効率は上がるどころか下がってしまいます。

もともと、マルチタスクとはコンピュータが
複数のタスクを同時並行で行うシステムのこと。
コンピュータには適していますが
人の脳には適さないのがマルチタスク。

人の脳は、同時に複数の仕事をこなすよりも
ひとつひとつ着実に作業に集中するほうが
よっぽど早く処理できます。

にもかかわらず「私はできている」と
信じて疑わない人が一定数存在します。
なぜそうなるかと言うと、気付かないからです。
時間効率が下がっていることに気付かないから。

「じゃあ、異様に仕事が早い人はどうなんだ。
あれこそマルチタスクができる人じゃないか」

と意見する人もいるでしょう。
たしかに、抜きんでて仕事が早い人はいます。
あれよあれよと仕事を終わらせる人はいます。

しかしそれは優先順位をつけるのが上手い人。
段取りを組むのが上手い人です。
全体像を把握して、取り組むポイントを判断し
実行に移すのが早い人のことです。
複数の仕事を同時にこなしているのではなく
ひとつひとつを確実に終わらせているんです。

「マルチタスクはすごい!身に着けたい!」と
妄信するのは個人の自由ですけど
他者にマルチタスクを押し付けるのはNGです。

「これくらいパパっと同時にできるでしょ?」
なんて言い方をされると非常に「めんどくさい」。
じゃあ、あなたがご自慢のマルチタスク能力で
パパっとやってくださいなと言いたくなります。

結局何を言いたいのかというと
マルチタスクは非効率。できなくはないけど
脳への負担が半端なく増えちゃうよってことです。

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