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得と損で注目をあつめる

集団相手に話してみたけど
なんだかみんな聞いてくれない。

ある人は眠そうにしてるし
ある人は時計ばっかり見てるし
ある人は目線を合わせてもくれない。

どうして私の話を聞いてくれないの??

話し手が一生懸命話しているにもかかわらず
聞き手があんまり興味を持ってくれない現象。
この現象はなぜ起こってしまうのか?

実はこれごくごくあたりまえの現象なんです。

なぜなら、私たちは誰でも
自分に興味のない話は聞きたくないから。

たとえば学生時代。
学校で先生が話しているとき
内心(あーつまらない)と思いながらも
真剣な表情で聞いたことはないでしょうか。

私たちは『聞いているフリ』が得意です。
あからさまに興味のない聞き方をすると
話し手を傷つけてしまうことを知っているので
角が立たないようにそれとなく習得したスキル。
それが『聞いているフリ』。

私たちは誰でも
自分にとって有益ではないと判断したものは
『聞いているフリ』をしてやり過ごします。

一対一で向かい合って会話をしているなら
聞いているフリをするとバレてしまうので
できるだけ真剣に聞き流しますけど

校長先生が全校集会で
つまらない話をしようものなら
即座に全校生徒はシャットアウト。
(早く終わってくれ)と聞いてるフリが
あちらこちらで見受けられます。

つまり、多人数に向けて話すときは
半数以上が真面目に聞いていません。
たいてい別のことを考えています。

何を言いたいのかというと
ノープランで話し始めてはいけない
ということです。

冒頭の一言目がカギです。
聞いてくれている人々の注目が最高潮なのが
冒頭の一言目。
ここで「本日はお日柄も良く…」
なんて言おうものなら即アウト。
みんな『聞いているフリ』モードに入ります。

そうならないためにも、冒頭の一言目。
ここで二種類の情報を使うと吉です。

①聞いたら「得じゃん!」と思わせる情報
②聞いたら「損するの嫌!」と思わせる情報

たとえば、聞き手が小学生だったら
「友達が3人増える方法があります」
と冒頭に言い放ったりします。

もしくは
「ここ、テストに必ず出るからね」
と言って黒板をトントン叩いたりします。

本題に入る前の30秒。
ここが聞き手の心を掴む最大の勝負所。
「あっ、それ聞きたい!」
「えっ、聞き逃せない!」
と好奇の視線を引き出せればしめたもの。

本題の内容はもちろん大事ですけど
冒頭の“つかみ”はそれ以上に大事。
聞き手がこちらに意識を向けてくれないと
せっかくのいい話も上の空ですから。


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