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雑記(少年ジャンプ)

 中学2年生くらいまで数年の間、少年ジャンプを毎週買っていた。歩いて20分くらいのところに次の週(つまり次の月曜日発売)のジャンプを土曜にはすでに置いている本屋があって、そこまで買いに行っていた。

 調べたところこれは「早売り」というやつらしい。子供ながらに「これってアウトじゃないのかな」と思っていたが、どうもマナー違反ではあってもそれ以上のことではないようだ。その頃は本当にジャンプを楽しみにしていて少しでも早く読みたかったからその本屋にはずいぶん助けられた(もちろん曜日が違うだけで月曜日に買ってもサイクルは一緒なのだが、、、)。

 私には<楽しみそのものよりもそれを待っているときが一番幸福>理論があるのだが、ジャンプもまた、それを読んでいるときよりも買ってから家に帰るまでの時間が一番ワクワクしていた。実際読んでみると、めっちゃ面白いマンがは意外と限られているし、週刊連載の一話だからすぐ読み終わってしまう。でもジャンプを毎週買わないという選択肢はなかった。

 ところで私が数年の間ジャンプを買っている間、ジャンプは値上がりを続けていた。とくに後半の2年くらいは、また値上げしたのか!と思った記憶が何回もある。どうも調べてみたところ、今は一冊290円、税込みで300円を超えるらしい。私の記憶は一冊260円くらいのところで止まっているのだが、「このままじゃいつか300円超えちまうよ」と思っていたら本当に超えてしまった。物価は確実に上昇している。賃金はそれに比例して上昇しているのだろうか。疑問ではある。

 最近はアプリでも買えるみたいだ。漫画も電子書籍の時代だから当たり前といえばあたりまえだが、なんだか寂しい気もする。私もジャンプ+というアプリでいくつか読んでいるが、正直かつてのワクワク感はない。指で画面をスライドして読む漫画は、指をインクで黒くしながら読む漫画よりも味気ないと私は思う。文章は単なる文字だからまだいいけど、漫画はなんといっても絵だから。

 しかし始まりがあれば終わりがある。いつの間にか多くの人と同じように、ジャンプを毎週買うことはなくなっていた。本当にいつの間にか。理由はいくつかあるのだろうけど、やはり気になる漫画が減ったのだと思う。

 銀魂も、BLEACHも、斉木楠生も連載終了してしまった。ハンターハンターは1,2話掲載されて、今度こそ連載再開かと思ったらまたすぐに休載になる。「休載が終わるとどうなる」「知らんのか」「休載がはじまる」(画像略)状態だ。

 ワールドトリガーも休載祭りになっていた。いつのまにか月刊で再開してるっぽいが、いつまでも訓練ばかりしているので最近はもう読んでない。作者はああいうのが描きたいのだろうし、それが好きな読者も多いのだろうけど、私はアフトクラトル戦のあたりが一番好きだ。星の杖と遊真のブラックトリガーの対決には中二心がくすぐられた。それで近界(ネイバー)への遠征を楽しみに待っていたのだが、いつまで経っても一向に遠征のための訓練と試験を終える気配がない。鳩原の伏線とか、どうなったのだろうか。

 さらにジャンプの話を続けると、BLEACHも相当好きだった。一番最初にハマった漫画かもしれない。児童館で1巻からコツコツ読んでいった記憶がある。とくに愛染あたりの話が好きで、一時期はほとんどの鬼道を覚えていたくらいだ。なのだが、最後のほうは力のインフレが激しくなってきてどんどん強キャラが現れるし、大ゴマばかりになるしで大味な漫画になっていた印象がある。あげくの周辺人物家族エンドにはさすがに萎えた。引き際って大事だ。

 引き際がよかった漫画の一つに鬼滅の刃が挙げられると思う。実は最後を読んでいないので具体的には知らないのだが、バカ売れしたわりにはスパッと終わらせたなと思った。

 鬼滅の刃が連載し始めたとき、私はまだ毎週ジャンプを買っていた。いまでも覚えているのだが、最初の2話くらいを読んで私は「こりゃすぐに打ち切られるだろ」と思った。絵の癖が強かったのもあって、全然面白い漫画に思えなかったのだ。それがまさかこんな大ヒットコンテンツになるとはね、、、。

 ジャンプの思い出を少し語ってみた。なんかまた漫画が読みたくなってきたなー

 

 

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