新店オープン時に集客のことキチンと考えていますか?
新たにお店を出店をする際にその出店場所については、検討を重ねていると思いますが、出店した後の具体的な集客について考えられていないケースが見受けられます。
なぜ皆さんが出店場所を気にするかというと、それは店前を通る人がどれくらいいるか?によってお店の売上を想定しているからだと思います。
昨今、来店のきっかけが店頭認知(看板)やチラシだけではなくなってきています。しかも、看板やチラシでお店のことを知ったとしても、その後にそのお店のことを検索したりするようになってきています。そこで欲しい情報がなかったり、お客様が行きたいと思っているお店のGAPが出ると来ていただけないといった事が起きたりしています。ということで新店出店時に限らずですが、集客について考えていきたいと思います。
【お客様の来店までのステップ】
最初にお客様がお店に来ていただくまでのステップを考えたいと思います。消費者の購買行動プロセスを説明したものでAIDMA(Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)の頭文字を取ったもの)があります。もう少し分かりやすくすると下記のようになります。
・お客様の来店ステップ
1.お店のことを知る
2.お店に興味を持つ、行ってみたいと思う
3.記憶する
4.予約する、直接来店する
1.から4.にかけて順々に淘汰されて行きます。ということは、とにかく「1.お店のことを知る」の母数を大きくすることとそれぞれのステップでのステップアップ率を上げていくことが重要な要素だと理解できるでしょう。まずは、この「1.お店のことを知る」=お店側から見たときには「お店のことを知ってもらう」については最低限やらなくてはいけないことなので、ここを深掘りしたいと思います。
【お店のことを知ってもらう】
とくに新店の場合は、誰もお店に来たことがありませんので、最初の段階では口コミで広がるということはありえません。いかにお店から情報を発信して知ってもらうか?が重要になってきます。
そもそも出店する際に立地を色々と吟味してきたと思います。その中で重要な要素として
・店前にお店のターゲットとなる客層の通行量が多い
ということがあったかと思います。当然ながらお店のターゲットとなる人がたくさんいるところに出店した方が売上が見込めるからです。でも単純に出店するだけではダメで通っている方にお店のことを認知してもらうことが必要です。
そのために恐らくすでにやっているのが、店頭のファサードや看板作りではないでしょうか?全くの新店で看板なしで出店する無謀な方はいないと思います。すなわちお客様の来店ステップ「1.お店のことを知る」の母数を増やすということはすでに実行されているであろうということです。
では、これで十分か?というとそうではありません。これはあくまでも店前を通る人に対してだけのアプローチでしかないからです。
お客様が日常で情報を取得している先を考えると、10数年前はテレビ、雑誌というものが圧倒的に多かったですが、現状ではそれらを見る方が大幅に減少し、ネットからの情報取得が増えています。ですから、こちらにも手を打つ必要があります。特に飲食店においてはお店を見つけようとなった際には『検索』を行っていると思いますが、実際に何を使って検索しているのでしょうか?ちょっと2022年のTableCheckさんの調査(https://www.tablecheck.com/ja/join/about-us/press/ota-survey-2022/)ですが、下記のような結果が出ています。
一番は、Google、次いでグルメサイト、若い層ではSNSが伸びてきているのが分かります。それぞれを考えていきます。
【Google検索対策】
下記がスマホから『新宿 居酒屋』で検索した結果です。(左から順にスクロールした結果)
まずは、一番最初にMAP(地図)検索の結果(赤枠)が表示され、その下に通常の検索結果(赤線以下)が表示されます。飲食関連のワードを入れた場合には、上位にはグルメサイトが並びます。上位に並んでいるものをメディア(サイト)別に記載すると下記になっており、このワードにおいて通行量(アクセス)の多いものは上から順だと判断できます。
・MAP(地図)検索
最近よく聞くMEOとは、ここの上位に表示させるようにすることです。
ここに表示されている情報の中身はgoogleビジネスプロフィールといったものでgoogleが管理している情報です。何もしていない場合は自動で生成されたものが表示されているのですが、ネット上にお店の情報がない場合はこちらの中身も全然入っていない状態になります。
どうやって上位に表示させるか?の前にまずはここの情報がきちんと整っていることが必要です。イメージとしては、交通量の多い通りに看板は出しているけどそこには『店』としか書いていない状態に近いです。まずはきちんと看板を整えましょう。すなわち情報をキチンと入れることが大切です。
MAP(地図)対策 ⇒ Googleビジネスプロフィールを情報をキチンと整える。※文字情報のみでなく、写真データも含めて
・【メディアへの情報の露出の3段階】
①そもそも情報を掲載していない(0の状態)
②情報を掲載してる(0→1の状態)
③メディアをうまく活用している(1→100にしていく状態)
この②までは誰でもできることなので、ここができていないということはスタートラインに立てていないという事にもなるので気を付けなくてはいけません。最近では、全体のレベルが上がってきているので、ここが0で情報が掲載されていないというのはマイナスと捉えた方がいいでしょう。
・通常検索
ここの通常検索で上位表示させていくことをSEOと言います。都心部において、いわゆるビッグワード『エリア+業態(例:新橋 居酒屋)』『業態(例:居酒屋)』の検索で自店舗のホームページなどを上位表示させることは非常に難しいです。このあたりは、うまく上位に表示されているメディアを活用していくことがいいでしょう。
こちらもさっきのメディアへの情報露出の3段階を考えると無料でできるのであれば②までをしっかりと行うことをお勧めします。
Googleがお店の情報を集めていますので、ある程度信頼性の高いお店の情報が必要になります。そういった意味合いにおいては古くからある信頼度の高いメディアへ情報が載っていることはプラスになります。
通常検索対策 ⇒ グルメサイトへの掲載を行う(まずは無料プランで)
※費用対効果が見込めそうであれば有料プランを検討。エリア・業態によっては効果性が高いものもあります。
・グルメサイト検索
google検索での通常検索の上位に表示されるのが、グルメサイトですのでここはある意味かぶっていますので割愛します。本来はグルメサイト内での上位表示の話になるのですが、これは先ほどでいう③の話になりますので、今回は割愛します。
・SNS検索(主にinstagram内検索)
instagramの検索で行われるのもgoogle同様に通常検索(ハッシュタグ検索含む)とMAP検索があります。instagram内で情報を見つけた場合はそのまま、そこで検索といった流れになったり、googleマップのように現在地の周りで業態や商品名を入れて検索するといった事を行っています。以前は、googleでお店の情報を見つけた上で、実際に行っているお客さんが投稿しているお店の写真を見て実態を確認するといった事を行っていましたが、2度手間になるので、最初からこちらで検索といった方も出て来ています。
こちらもこのInstagram内での検索でお店を見つけてもらうには最低限お店の情報が掲載されていることが必要です。もちろん自店舗の情報がなくてもお客様が投稿してくれて情報を上げてくれることがありますが、お店の細かい情報までは載せてくれることは稀です。せっかくgoogle検索を省いていたにもかかわらず、再度googleで検索させるというのはナンセンスだと思いますので、各メディア内で自店舗までの情報にたどりつけるようにすることが必要です。
ここでは、instagramを取り上げましたが、SNSの利用の仕方が多様化しており人によってメインに使っているものが変わってきています。海外需要を取り込むインバウンド施策においても同様ですが、できる限り多くのメディアに情報を発信しておいた方がベターなのは間違いありません。Facebook、X(旧Twitter)、Tiktok etc.)
【まとめ】
■お客様に来店してもらうためには、まずお店を知ってもらうことが大事
■メディアへの情報の露出には3段階ある
①そもそも情報を掲載していない(0の状態)
②情報を掲載してる(0→1の状態)
③メディアをうまく活用している(1→100にしていく状態)
⇒②までは誰もができることなので、やっていない=競争のスタートに立っていないになりつつある。
③に関しては別途、記事を予定しています。
■知ってもらうためには店舗の情報を発信する必要がある
その中でも重要なのは
・店頭周り(看板、ファサードetc.)
⇒恐らくここは手を打っているはず
・ネット周り
主に検索でヒットするメディア
・Googleビジネスプロフィール
・グルメサイト
・SNS(instagram等)
に関しては、きちんと情報を掲載する
まずは、ここまでは行うべきですので、再度自店の状況を確認してみてください。
また、なかなかオープンの準備で忙しくてできない。もしくは、どうしたら分からいということがあれば、お気軽に『株式会社こえなび』までお問合せください。リアルの看板、のぼりからネット対策まで集客に関することはワンストップで全てご提案できます。