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Michigan Climate Venture

ミシガン大学には、大学がお金を出して、学生が運営するファンドがいくつかあります。
Michigan Climate Venture(MCV)もその一つで、Decarbonizationをテーマにアーリーステージのスタートアップに投資しています。

今回は、MCVに応募し、合格をもらうまでのプロセスを書いていきたいと思います。
MBAに来てはじめてのSmall winだったので、とても嬉しかったです。

事前の情報収集

ファンドが主催するInfo sessionに参加し、どんな活動をしているかの情報収集をしました。
また、日本人の先輩でMCVに入っている人がいたので、その方からも話を聞きました。

一次選考

Personal statement

なぜ自分がMCVにふさわしいかを200words以内でアピールします。
構成としては、自分の強みである、
・環境課題への興味
・食品業界での8年間の経験
・Fast Track in Financeプログラムで学ぶファイナンスの知識
の3つすべてを生かして貢献できるぞ!ってことを語りました。

Company Pitch

自分が興味のあるスタートアップについてピッチするという課題です。
CH4 Globalというについてピッチしました。
Personal statementとのアライメントを意識して、食品業界の上流でDecarbonizationを行っているスタートアップを選択しました。
ChatGPTでドラフトを書き起こし、自分の知識に応じて書き換えていきました。
特に競合がどんな奴らなのかはしっかり調べていきました。
面接で深めに突っ込まれたので、リサーチしててよかったです。

二次選考

Screening Excercise

2つのスタートアップのプレゼン資料から、1つ選んでピッチするというものです。
窒素系肥料の最適化をやってるスタートアップがあったので、一貫性を持たせるために問答無用でこちらを選択しました。
肥料については知識が皆無だったので、3時間くらいかけて勉強しました。意外と環境インパクトがあることを知り、驚きました。
自分の中での整理としては、食品産業のDecarbonizationを3つのGHGカテゴリーに分けて理解しました。
・CO2:森林伐採や焼却によって排出&吸収する機能が低下
・CH4:牛などの反芻動物のゲップ
・N2O:フードロス(食品廃棄物)から出るガス、窒素系肥料の使用
ピッチはChatGPTでドラフトを書き起こして修正しました。
ビジネスモデルの強みや、経営陣に質問したいポイントは、自分で腹落ちするまでしっかり考えました。

面接(30分Interview、15分Q&A)

9/14(木)の朝7:00から面接開始でした。授業が3コマ入っていたのでやむなく早朝のスロットになりました。
聞かれたことは、以下の通り
・自分のバックグラウンドについて
・一次選考のCompany Pitchについて
・二次選考のScreening Excerciseについて
・質問ある?
バックグラウンドのところでは、「Consultingでインターンしたいみたいだけど、MCVにどんなことを持って帰ってこれると思う?」という想定外の質問が飛んできました。焦りましたが、FinancialとSustainabilityがしっかりと調和する戦略を描けるようになって帰ってきます!でなんとなく切り抜けました笑
「DEIにどう貢献できる?」という質問も想定外でしたが、日本で半分白人である自分はマイノリティーだったから気持ちわかるし、だからこそInclusiveな空気を作ることができるよっていうMBA受験の時に磨いたストーリーで切り抜けました。
その他は、事前に考えていたことを基に答えられる質問が続きました。
逆質問については、事前にChatGPTと相談して10こほど準備しました。
面接官も「それはいい質問だ!」ってなるのがいくつかあったので、準備しててよかったです。
最終的には、異なるバックグラウンドから来た人たちがDemocraticなシステムの下で投資判断をするシステムがポイントだと理解し、
・自分の食品業界での8年の経験
・日本で生まれ育ったことによる視点の違い
がチームにより深いDivercityを与えられると思います!ってアピールして締めくくりました。

自分へのご褒美

周りにも応募したという人が多かったので入れるか心配でしたが、入れて本当に良かったです。けっこう時間をかけて準備したので、報われた思いでした。
近所のDetroit Cookie Companyでクッキーを買って、1人でお祝いしました。甘くてうまい!

クッキーたち
あふれんばかりのピーナッツバター、MVPです

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