おとのこばなし#1

はじめまして。シラカン制作の芳野でございます!
…え、誰?
と思われた、そこのあなた。そう思うのも無理はありません。ついこの間まで私もよく知りませんでした(笑) なんてね。
でも、顔の見えない、どこの誰だかわからん奴が書いた文章なんて読む気も起らないでしょ?
ってなわけで、写真を貼ります。

HPにあるやつなんですけどね。よく映ってるでしょ。お気に入りです。
詳しいプロフィールはね、HPに載ってますので、そちらからチェックしていただければ。
シラカンの公演の時にはだいたい受付にいます。以後お見知りおきを。

というわけで、先週よりなんの前触れも無く始まりました、シラカンの公式ブログ「シラカンの水層、自由形」。読んでいただけましたでしょうか?
シラカンもね、色々挑戦してみようってもんで、ブログ、始めてみました。
まだ始まったばかりですけどね、メンバーのあれやこれやが知れて、ちょっとでも親近感が湧いてくれればなと思ってます。
そんなこんなで第二週はわたくし、芳野が担当させていただきます!

                                                 ▲我が家のコンポ

早速ではございますが、わたくし、音楽とラジオが大好きでして。“広く浅く”をモットーに、暇さえあれば聴きかじっております。
ただ最近は、一人で聴いているだけじゃ飽き足らず。こういうもんは誰かと共有して楽しむのも醍醐味のひとつだろうと、今更ながら気が付きました。
なので、私のブログは「おとのこばなし」と題しまして、音楽やラジオなど様々な“音”の話をしていきたいなと思います。

ってなわけで、初回はですね、『ABSOLUTE EGO DANCE』を特集したいと思います!
ニッチでしょ~。初回で『ABSOLUTE EGO DANCE』はニッチだよね~。でもいいんです。好きだから。

『ABSOLUTE EGO DANCE』は、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の曲でございます。YMOといえば、『RYDEEN』や『東風』なんかは有名ですが、『ABSOLUTE EGO DANCE』も負けず劣らずの隠れた名曲でございます。
今回はYMOの『ABSOLUTE EGO DANCE』に加えて他のアーティストがアレンジの2バージョンを合わせて紹介したいと思います!

1.『ABSOLUTE EGO DANCE』(1979年:YMO)
まずは、本家YMOです。『ABSOLUTE EGO DANCE』は、1979年に発売されたYMOの2ndアルバム『SOLID STATE SURVIVER』A面2曲目に収録されています。作曲は細野晴臣さんです。
『SOLID STATE SURVIVER』といえば、言わずもがなの名盤。日本にテクノを浸透させた金字塔です。
1曲目『TECHNOPOLIS』と3曲目『RYDEEN』に挟まれた『ABSOLUTE EGO DANCE』は、知名度こそ前者2曲に劣りますが、その素晴らしさは決して負けていません。
『ABSOLUTE EGO DANCE』のテーマは、まさにテクノ×琉球音楽と言えるでしょう。
細野さんは、YMO結成以前に「トロピカル三部作」を発表。南国等様々な国の音楽を掛け合わせた音楽を作っていました。その流れを汲んだのが『ABSOLUTE EGO DANCE』です。
琉球音楽のリズムとシンセサイザーの音色をうまくマッチしており、エキゾチックな雰囲気とラムネを飲んだような爽快感。まさに、沖縄のビーチを車で駆けている様を思い浮かべます。
かく言う私も、その存在を知ったのはつい半年ほど前でして、往年のYMOファンの皆様に比べればまだまだ新参者なのですが。この曲の持つ爽快感とリズムの良さは、一度聴いただけで、心を鷲掴みにします!それぐらいの魅力を持った一曲でございます。

2.『アブソリュート・エゴ・ダンス』(2007:東京スカパラダイスオーケストラ)
続いては、スカパラがアレンジしたバージョンです。2007年に発売された『細野晴臣トリビュートアルバム -Tribute to Haruomi Hosono-』の3曲目に収録されている一曲。
スカにアレンジされたこのバージョンは、琉球音楽の要素こそ薄まっていますが、メロディーラインはそのままにアレンジされている正統派のカバーになっています!
スカパラは今年でデビュー30周年と歴史が長く、年代によって曲調に特徴があるのですが、このアレンジは初期のスカパラ感があり、冷牟田さんのアジテイトが入っていることも相まって、大変好みです!

3.『アブソリュート・エゴ・ダンス ABSOLUTE EGO DANCE(Denki's Eisa-RMX)』(2000:電気グルーヴ)
最後は電気グルーヴ!YMOのリミックスアルバム『YMO REMIXES TECHNOPOLIS 2000-00』のアナログLP盤にのみ収録された一曲です。
もう、これに関してはとにかく聴いていただきたい!
天才石野卓球、ここにあり!という一曲。
曲の原型はなんとか保っている状態で、長さも原曲の倍!もはや別の曲と言っても過言じゃない。しかし!しかしですよ!それにも関わらずめちゃくちゃ『ABSOLUTE EGO DANCE』なんですよ!
もう、読むの止めていいから聴いて!なんか、もうよくわからなくなってきますから。
私が思うに石野さんの何がスゴイって、そのリズム感。他の電気グルーヴや石野さんの曲を聴いてもわかる通り、最高に心地の良いリズムの応酬で、永遠と聴いてられます。もうスゴイ以外の形容が見つからないです…。

                                             ▲我が家の観葉植物

というわけで、初回いかがだったでしょうか?
今回紹介した3曲は全てYouTubeで聴けますので、是非聴いてみてください!

まぁ、こんな感じで紹介してきましたが、私は批評家じゃございません。先ほども述べた通り、広く浅くをモットーにしてますので、ファンやマニアの方々には遠く及びません。ただ自身もそうだったように、知る喜びなんてものを共有できればと思い、書いております。
ですので、知らない方にはその良さを伝えていき、より詳しく知っている方は是非私に教えてください!よろしくお願い致します。

というわけで、次回の「おとのこばなし」は7月あたりを予定しておりますので、蒸し暑い夏にぴったりの曲を紹介したいなと思っております!
もし、皆さんのおすすめの曲がございましたら、コメント欄で教えてください!
お待ちしております!

来週の「シラカンの水層、自由形」は青木幸也です!お楽しみに!

文:芳野広太郎