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#4 最終奥義の美魔女とぷらぷらした話|合宿あれこれ

↓前回のお話しのつづき

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楽園を体いっぱい感じていた私は、心地よさに酔っていた。

その正体はなんなのか。

具体例をもっと話そう。


合宿1日目のアクティビティ。

心地よさには酔いたいが、乗り物には酔いたくない私は、SUPというスポーツは無理だぁと判断して、早々に辞退宣言。

そしたらもう1人辞退した人がいた。

海仕様じゃない前列左側の人

みすずさんだ。

「わたしも乗らないからさ、一緒にお茶でもしようか♪」

1人で暇つぶしするつもりだった私は小躍りして喜んだ。

と同時に、やや緊張が走った。なぜなら、今日が初対面&この人は「ちょっと怖そうな人」というイメージを持っていたから。

遡ること3ヶ月前。こんなアップデートがチームに流れてきた。

「みすずさんがCOEDASにジョインしました!いやぁ、ビシバシ叩かれております。」

byCOEDAS代表じゅんさん

2021年5月からスタートしていたCOEDASだが、順風満帆ではなく、その半年後くらいから難航していた。

(ってこと自体、この合宿で知ったけど)

そんな中、「最終奥義」と称されたみすずさんがジョインしてくれて、どうも息を吹き返しつつあるらしい。

それはどんな奥義なのか。ビシバシされちゃうのかな、と怖がりつつも、ホラー映画みるとき、手で見えないように隠すけど隙間から覗き見したくなる心境の私がいた。

(こんな表現しても笑ってくれると思って書いてるけど、正直ちょっとドキドキしてる)

「ぐるぢぃぃぃ」

最後までファスナーを閉めずに苦しんでいたじゅんさんを見守りつつ、

大海原へ漕ぎ出すメンバーたちを最終奥義みすずさんと見送った。

「行ったね〜」

さ、お茶しよっか。という合図だ。

前回も書いたけど、Google Map先生も手こずる方向音痴の私は、素敵なカフェのご提案に自信がなかった。事前に調べたりもしてない。

どうもこの人もそのタイプのようだ。

「とりあえずこっちいく?」

地の利がない2人がてくてく歩き出したが、全くアテはない。でもなんだろう、なんとかなる気がする。

カフェの検索をして、デキル印象をつけたほうがいいかな〜と何度か頭をよぎったが、直感的に歩いてみたい、という好奇心が優った。

「私さ〜、どこかでコンビニ寄りたいんだよね。洗顔フォーム忘れちゃって💦」

あったら寄りましょうね〜なんて言いながら、住宅街をうろついた。分かれ道に出るたびに、「ん〜、こっち!」 

果たしてこの選択は合っているのかなんて知らない。というより、合っているかどうか、2人とも気にしてない。 

体感温度35度の逗子で、帽子も日傘も持たない女子2人は、5分で干上がりそうだった。

それでもGoogle Mapで調べず、おしゃべりを楽しみたい、という思いは2人とも共通していた。心地がいい。

ようやく見つけた!と思ったらクローズしていたので、さらに歩を進めることにした。駅の方に戻ってきて、だいぶ海から遠ざかってしまった。

その時。

「コンビニありますよ!」

おしゃべりで忘れかけてたけど、そういえば洗顔フォーム買いたいって言っていたことを思い出した。

「そ〜だったね! ん〜これ、良さそうじゃない?」

すっかり高校の友達気分で話しかけてくれた雰囲気が、すごく親しみやすくて一気に距離が縮まった気がした。

この時、「今この瞬間から創る」というコーチングの言葉が頭をよぎった。まさにこれだ。

こうして偶然お目当てをゲットした私たちは、やっぱり海方面に戻ろうか、ということで辿り着いたのがココ。

頼む、水分をくれ。もう限界っす。

「あ〜暑かったね〜」

そうですね。それもそうだが、「最終奥義」がどんな人なのかをもっと知りたくて、SUPの人々が帰ってくる前にと、矢継ぎ早に質問をした。

この笑顔、好き💕

と、突然。
「わたし、○○歳なんだけどさ」

え!!

実際の年齢も去ることながら、このオープンさにも驚いた。そしてこの時、私の中で「最終奥義」から「美魔女」へと肩書きが更新されたのだった。

その後、これまでの輝かしい経歴と、子育てを機に仕事をやめたこと、その中での苦悩、ご家族のこと、中小企業経営支援という今のお仕事など、話に花が咲いた。

じゅんさんのnoteで「お友達インタビュー」第一弾として取り上げたくなる理由がよくわかった。とにかく行動派なのだ。そして、素敵な笑顔で核心をつく。

本人は自分のことを「何にも期待されてない妹」だと言い、高校生の息子さんは「順調にマザコンに育ってる」らしい。

そして私は、「カッコいいキャリアウーマン」を目指したけど、実際はボロボロで、「3歩あるけば忘れるママ」として毎日子育てを楽しんでいる話をした。

2人で笑いながら、あっという間に時間が過ぎていった。


ああああぁぁぁぁぁ〜!
なんだこの心地よさは!

例にもよって、言葉にならない感情が押し寄せてきた。
その正体はこれだった。

“その人すべてに焦点をあてる”

これは私たちが学んだコーアクティブコーチング®︎の超基本となる“在り方”だ。

今、見えている解決すべき問題は、「その人」に関連する全てのこと(心や頭、身体など)が複雑に絡み合って出てきている。

だから、私たちコーチは問題そのものよりも、その人自身、そして、その人生全体を意識して関わっていく。

と、この話をするといつも会社員時代を思い出す。

「あーーーーもぅ、だれかママを変わってくれーー!!」


これまで幾度となく心の中で、いや実際に叫んでいた。

時短という働き方を選び、可能な限り会社に尽くそうと必死で働いていたけれど、どこか満たされない気持ちで毎日を消化していた。

いつ終わりが来るのか。
「今だけよ」って言われても、その「今」が辛いのだ。

とりわけ乳飲み子を抱えながらの会社員生活は死に物狂いだ。
夜通し3時間おきの授乳を終えたかと思うと上の子のお世話をし、園に預けたかと思うと、発熱で電話がかかってくる日もある。
無事に終業したかと思えば、モーレツなスピードでスーパーを回り、自宅に着いた頃には、リアルに「ちーん」と鐘の音が頭の中で鳴っていた。

そんな私だったが、「助けて」なんて口が裂けでも言えなかった。

できません、とは言わずに、業務にプライベートをいかに調整するかがプロだと思っていた。

きっと会社の同僚は、自宅でどんな生活を送っているか、伝わっていなかっただろう。(言ってなかったから当然だ)

でもそれが仇となっていた。

だって私は1人の人間なんだから。

仕事とプライベートを切り分けるなんて無理ゲーだ。

だから「私のすべて」をしっかり受けとめてほしかった。

離乳食2口食べたんだよって。
上手くプレゼンできたんだよって。
毎日走って電車に乗ってるんだよって。
今日も1日笑顔でいられたよって。
こんなに頑張ってるんだよって。

何もかもぐっちゃぐちゃだけど、それを全て誰かに受けとめてほしかった。

それがコーチだった。

どんだけコーチに救われたかわからない。
胸の内にあるモヤモヤを、家族でも友達でもない第三者であるコーチに聞いてもらうことで、スッキリする。そして、その後にやってくるのが「本当に大切にしたいこと」だ。

だから今、私は「家族との時間を大切にしたい」というありきたりだが、自分なりにだした答えを軸に毎日を謳歌している。「3歩あるけば忘れるママ」だろうが、子供が笑ってくれたらそれでいい。


改めてこの合宿で感じたことに感謝の気持ちでいっぱいだ。
当たり前のように「その人すべてに焦点をあてる」人たちと一緒にいることで、
こんなにも心が満たされるとは思わなかった。

そして、ここだけで終わらせてはならない。
きっとこの心地よさは、必ず誰かを幸せにすると心から思わずにはいられない。

美魔女みすずさんには、こんな川柳を作る一面もあるんだってこともここに残しておこう。

つづく。

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