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旅の途中

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時々、思い出した旅の記憶をエッセイとして残します。
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#旅人

スラム街世界一周を通して感じた事を綴っていきます。

初めまして。こまっしーです。 現在大学を1年休学して、2019.03.18〜なるべく現地の人の目線で…

小松航大
5年前
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豊かになる事で失われるもの

僕は毎日、モロッコの名前も知らない田舎の小さな街の小さな家の中で、5分前まで顔も知らなか…

小松航大
5年前
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写真を撮るという事

カメラを購入するにあたっての葛藤。 ボクは写真を撮る事が、少し嫌いだった。 SNSが人々の…

小松航大
5年前
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「俺は死ぬのが怖く無い」敬虔なイスラム教徒との話し合いの中で

「俺は死ぬのが怖くない。なぜなら俺は正しいから。俺は死ぬのが怖くない。なぜならアッラーは…

小松航大
5年前
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イスラム教について

【イスラム教について学んだ詳細は前回の投稿にて】 バーレーンだけでなく、世界各地でイスラ…

小松航大
5年前
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エチオピアで首絞め強盗に遭った話

『絶望』-希望を全く失うこと。望みが絶えること。 エチオピアの首都、アディスアベバに着い…

小松航大
5年前
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エチオピアで首絞め強盗に遭った話 その2

意識が朦朧としている中で、両ポケットから携帯、財布が強引に奪い取られていくのが分かる。ズボンの中に隠していた、パスポートとクレジットカードが入った防犯バッグも剥ぎ取られた。 皮肉にも、ダミーの携帯を入れた上着の右ポケットだけは探られなかった。 首を絞めていた腕が解かれ、ようやく酸素が一気に身体の中に流れ込んでくる。 ずっと噛み締めてしまっていた舌からは血が流れ出し、口の中が鉄の味で満たされ、その味で自分がまだ生きている事を実感する。 ガンッ。 突然右脇腹に強い痛みを感じ

日本の常識が全く通用しないエチオピア

エチオピアで首絞め強盗に遭ってパスポートを無くし、 ①日本に緊急帰国する、②日本でパスポ…

小松航大
5年前
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日本の常識が全く通用しないエチオピア その2

前作の記事は下のリンクより↓ 【人混みを掻き分け、紙を持った人達が階段の方へ向かっていく…

小松航大
5年前
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日本の常識が通用しないエチオピア その3

【終わった。ここで今日中に書類にスタンプを貰わないと、ケニアへのフライトの日までに出国VI…

小松航大
5年前
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日本の常識が通用しないエチオピア 最終章

その1はこちらから↓ 【はしゃいで喜ぶ僕達に、待合室で待っていた人達が訳も分からず拍手を…

小松航大
5年前
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犯罪者と同じ車に4時間半。

人混みの中を抜けていく。 大丈夫、場所は頭の中に入ってる。 ここはアフリカ三大凶悪都市と…

小松航大
5年前
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マサイ族の家畜マーケット

男が振り上げた鞭の先は燦々と輝く太陽に隠れて姿が見えない。バチンッッ!!次の瞬間荒野に乾…

小松航大
5年前
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マサイ族の家にホームステイ

マサイ族の青年と仲良くなった詳細↓ 「家ってほんまにこの先にあるん?」 これから僕を家に招き入れようとしてくれている友人にそんな言葉を投げかけてしまうくらいには、僕は不安だった。 行く手を遮る様に目の前に飛び出した草木を両手で掻き分けながら背中を追う。少し向こうを流れる小川のせせらぎ。湿った土の匂い。どこからともなく聞こえる小鳥のさえずり。四方八方が緑に囲まれ、ここに一人で放り出されると帰り道さえ分からないだろう。ここはまさにジャングルだ。もう40分近く歩いている。