映画『ナミビアの砂漠』と小児科医
ナミビアの砂漠が舞台ではありません。
きつかった。ずっと胃の辺りが不快。
会話らしい会話はなく、前半は何者かよく分からない主人公カナの日常の時間が流れ続ける。パキッとわかりやすいキャラじゃない方がリアルと言われればそうなんだろうけど、中途半端にふわふわしているのが観てて気持ち悪い。
行き当たりばったりでいい加減なのは見てとれたので、てっきり一人で汚部屋暮らしかもと想像したが、そんなことはなく男性との同棲暮らしをはしご。そんなことがあの年代の女性なら可能なのか?そういうタイプはもう少し男性への圧を持ってそうだが、カナにはそれが全く感じない。
男たちが彼女を求める理由がさっぱりわからない。理由があるとすれば、それは“カナが河合優実だから”としか思えず、それが一番イライラした。河合優実は素晴らしかったが、同時に河合優実がカナのキャラを邪魔したようにも感じた。「そりゃ河合優実だもんね」としか読み取れない自分の読解力の低さにも嫌気がさす。
後半は理由がよく分からない突然の暴力の連続。理由らしきもの(メンタルヘルスの問題)が分かったとて、だからどうしたとしか思えなかった。 僕にはその問題が突然発症したように見えたが、そんなことはあり得ない。前半からその兆候はあったのかもしれないけど、僕は気づけなかった。自分の読解力の低さにさらに嫌気がさす。
正直、僕は生理的にムリだったし、途中で挫折して何度も時計を確認した。終わるまでが長かった…。
しかし、Filmarksの感想を読んだり、Podcastで感想を聴いたりしたら、カナに共感している若い人がたくさんいることがわかり、びっくりした。僕のような50代には感じることができない、若者だけにわかるモスキート音のような成分があったのではないか。そう考えるととても興味深い作品だ。
また観たい、、かどうかは別だけど。
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