イギリス流コンピューター教育をもう少し詳しく調べる
お疲れ様です。Y研究員です。
プログラミング教育は学校で始まりますが、「他の教科と混ぜてプログラミング的思考を育む」と言われてもどうもスッキリしません。教育の現場はリソース不足で辛いのは分かりますが、これからの時代に生き抜く子供を育てるためにはどうしても「コンピューター」について時間をかけて学ぶ必要があるように思います。今回はイングランドの指導プログラムを題材にして、他国にはどのようなアプローチがあるのか見てみたいと思います。
イングランドではComputingという新しい教科が小学校で始まっています。日本との違いは、Computer Scienceに基づく教育が一つの教科として独立して提供され始めていることです。いくら数学や国語が基礎になるといえども、実際の物に時間をかけなければ理解は難しいでしょう。
イングランドのカリキュラム:3つの分野
3つの分野が2段階(1-2年生、3-6年生)に分けられて構成されています。この3つの分野も、コンピューターを大学で学ぶ時に使われる分類に従っています。つまり専門的に学ぶ下地がすでにこの時点から出来上がるわけです。
この3つの分野は Computer Science (CS)、Information Technology (IT)、Digital Literacy (DL)です。まずは大まかに何を学ぶか見て見ましょう。
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