「写経」で使う道具の選び方
お疲れ様です。Y研究員です。プログラムを書き写して習得する「写経」について研究をしています。
今日は「写経」に適したエディタを考えます。プログラムを書く時に使うアプリです。毛筆の写経でも道具の選択は大切です。文房具が好きな人は分かると思いますが、筆記具には微妙な違いがあり、結果が変わります。プログラムも、使用するエディタによって「書き心地」が変わるので、よく選んだほうが良いと思う次第です。
シンプルだけど意外と助かる構文着色
一番シンプルな「メモ帳」で始めるのは悪くないと思います。無料ですし、インストールする必要がないからです。他方、シンプルすぎるとも思われます。現代のエディタは書き間違いを防ぐために便利な機能が色々用意されているので、それらを使ったほうが良いと思うわけです。
特に大事だと思うのが、記号や単語の働きによって自動的に文字色を変える機能です。構文着色といいます。まずは無色の例を出します。
次に構文着色された例です。単語の役割によって色がつけられています。
こうなると、無機質なプログラムも立体的に見えます。上の例だとプログラムを制御したり構造になる部分は黄色で見やすくなっています。無料で人気があるエディタだとATOMとかSublimeとかありますね。日本製のエディタもあるので、気になる場合は探してみてください。
自動補完は「写経」に要るのか
最近のスマホ入力はとても賢いので、半分くらい打つと後半を予測してくれます。プログラムを書いていても似たような機能が使えます。単純な打ち間違いが防げます。さらにはライブラリのドキュメントを調べずとも、使える関数が表示されたりもします。
この自動補完は便利な反面、怠けるクセがつくので「写経」には向かないと思いました。VSCodeなどの統合開発環境は素晴らしいですが、せっかく「写経」をするなら使わないでやってみるほうが良いと思います。
おすすめのエディタは?
極論ですがVimが良いと思います。最初は入力の方法が分からず戸惑います。しかし入力モードと通常モードを使い分けるので、矢印キーが不要になります。手の位置を動かさなくていいので、慣れると楽です。カーソルは通常モードにしてhjklキーでで動かします。さらにショートカットも用意されているので、マスターすると高速で打てるようになります。
今日の「写経」
今日はデータスペースを「写経」しました。PythonのQueueを使ってスレッド間でデータをやりとりします。マルチスレッドで上手にデータを取り扱えればプログラミングの上級者ですね。物事が一直線に進まないので、不具合が出た時に原因を探るデバッグが大変です。
次回は「写経」で学びを深めるコツについて考えてみたいと思います。それではまた!
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