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子供とLLMを駆使してゲームづくりを試してみた話

お疲れ様です。Y研究員です。今日は小学1年男子とゲームづくりをしてみた顛末を共有します。話は「ゲームを作りたい」と言ってあれこれアイディアを出してくるので、「絵に描いてまとめてみろ」と言ったところから始まります。

イメージ画作りは簡単に出来た

6枚ほど紙芝居みたいに絵を描いてきました。そこで線画を基にDALL-Eが絵を書くことを思い出しました。ためにし1枚やってみたところ、うまく行きました。修正点を聞き取って、それをプロンプトに入れながら絵を完成させました。「雨が降っているようにしたい」とか「もっと草とかを生やしてほしい」とかです。

オリジナルの手書きイメージ画像

4枚ほどやってみてかなり順調に行ったので個人的に満足していたら、やっぱり「ゲームが作りたい」と言い出しました。なので今度はChatGPT-4oにコーディングしてもらうことにしました。

DALL-Eと相談して出来た完成画像

ゲームにするのは難しい

プロンプトに先程作った4枚の画像を入力してゲームを作ってと言いました。最初の回答は、対話型のCLIゲームでした。絵が使われてないので使うようにお願いしたところ、GUIにはなりましたがイメージ図として表示するだけでした。

完成したテキストアドベンチャーゲーム

懐かしいなと思いつつも、現代の子供には何が面白いのか理解できない様子でした。それは当たり前で、生まれた時から映画並みの画質をVRゴーグルで見ながらグリグリ3Dで動かすのがこの世代の「ゲーム」です。メモリの制約があるコンピューターでなんとか「ゲーム」を作って楽しんでいた世代とは明らかに違います。。。

アクションゲームにしてくださいと頼んだら、今度はPyGameを使った「猫逃げ」的なゲームが出てきました。緑の四角をキーボードで動かして、赤い四角を避ける「ゲーム」です。得意でない分野は華麗に無視するChatGPTらしい回答だなと思いました。この辺になると子供の集中力が切れて、横で兄弟が見ていたアニメに注目が移行しました。

緑の四角が動かせると分かってほんの少しだけ興味を示しましたが、、、

ここから分かること

仕事ではデータ処理が爆速でできるから凄いなと思いっていました。しかし、ChatGPTはその他の分野が苦手なのではないかと感じています。

LLMは簡単に作ることが出来るとか、目的に特化したLLMが出てきていると聞きます。なのでゲーム専用LLMなら、ゲーム会社は既に動かしていそうだなと思いました。

それではまた!

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