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「子育て」から「はたらく」へ。なぜ、幼稚園ママを雇用しようと思ったのか?

こんにちは!CODESIGN TOKYO の福永です。わたしたちの会社には、幼稚園に子供を通わせながら、短時間で働いているママ達がいます。私もそんな「幼稚園ママ」の一人です。

今回は、子育てをする女性が、家族との時間を大切にしながら、自分のペースで「はたらく」へと徐々に意識を向けるためには、なにが大切か?そして、そこから生み出されるものとは? 代表の川中子(かわなご)にインタビューしました。

1. 多様なメンバーと生み出す「新しいもの」

―――― どうして幼稚園ママと働こうと思ったのですか?

2016年に会社を設立した当初、CODESIGN TOKYOにはママさんだけでなく、大学で研究に取り組む学生さんもいました。世代や分野を越えて、多様なメンバーと一緒に働くなかで、さまざまな社会課題やニーズを知ることが出来ました。

そして、「子育て」という経験をもつ幼稚園ママさんたちと、アイデアを形にしていくことで、なにか新しいものが生まれるのではないか、と思いました。そんな思いがスタートラインでした。

学生さんやママさんたちと取り組んだプロジェクトはこちら。

―――― 学生さんやママさんなど、様々な立場の方々と「新しいもの」を生み出すために工夫していることはありますか?

会社の新規プロジェクトや、なんとなく頭の中にある会社の構想などを、積極的に会社のメンバー全員に共有するようにしています。私も経営者としては、まだまだ新米ですし、どうせならみんなで一緒にこれからのビジネスを考えよう!と、メンバーと一緒に、会社も社長も成長している感じです。

―――― 会社のメンバーと一緒に考えることで、プロジェクトへの取り組み方や構想などが、当初の案から変わっていくことはありますか?

はい、たくさんあります!私だけで考えると、どうしても自分の経験から物事をみてしまいますし、アイデアも偏ってしまいます。

社会課題を解決しようと日々研究に取り組んでいる学生さんや、子どもや親という視点から社会のニーズを読み解くことのできるママさんから出てきたアイデアが、今のCODESIGN TOKYOをカタチづくってきたと感じます。

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2. 子どもとの生活はヒヤッとだらけ

―――― 幼稚園ママのなかには、ブランクがあって、社会復帰することに対して不安をもっている方もいると思います。幼稚園ママと働いてみて、実際どう感じましたか?

幼稚園ママさんたちと実際に働いてみて、「子育て」から「はたらく」への切り替えは、そんなに簡単なことではないのかもしれないと感じました。

我が家にも2歳児がいるのですが、子どもって、「えっ?ここで?」みたいなところで、寝転んだり、走り回ったり、登ってみたりしますよね。

子どもとの生活って、一日中ヒヤッとだらけ。誰かが子どもを看ていてくれないかぎり、本当にママの気が休まるのは、子どもが寝ているときだけなんじゃないかと思います。そういう生活って、会社勤めしているときのメリハリがある生活とずいぶん違うのではないかと感じます。

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―――― 働きたいママさんたちが社会復帰をするためには、何が大切ですか?

「あれやりたい、これやりたい、お腹すいた」という要望に応えながら、日々、子どもたちの安心・安全の確保につとめている世の中のママさんたちは、本当にすごいと思います

子どもとの生活では、目標を設定し、計画を立て、確実にタスクをこなしていくというより、状況に応じた柔軟性や臨機応変さが求められます。そんな生活を何年か続けてきて、いきなり意識をビジネスに切り替え、生活リズムを変えるって、正直難しいと思います。

でも、ママさんは、出産したときに、いきなり「子育て」に意識を切り替え、生活リズムを変えるってことをしたんですよね。そして、それをまた「はたらく」に戻すんですよね。負荷かかりすぎですよね。笑

ライフイベントを通じた変化のなかで、キャリアを再スタートしようとしているママさんたちは、すごいことをやっているんだ」と、まずは会社も、ママさん自身も、認めることが一番大切なことだと思います。

そうすることで、心の余裕や信頼が生まれ、職場に対しての安心感につながり、「ここでがんばってみようかな」という気持ちになるのではないでしょうか。

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3. 「子育て」から「はたらく」へ。ゆっくりと

―――― 幼稚園ママのキャリアアップのために、具体的にやってみたことはどんなことですか?

子育ての合間でも、自分のペースでアウトプットしていける機会を提供しました。たとえ限られた時間でも、知識を深め、新たなことに挑戦をしたり、自分のアイデアを出すことで、ゆっくり、無理なく「はたらく」に意識を向けることが出来るようになるのではないかと思います。

そして、子どもが成長する頃には、職場でのママの活躍の場もたくさん増えていけばと思います。

―――― 幼稚園ママが「自分のペースでアウトプット」するために、会社側が工夫したことは何ですか?

子育てをする女性と一緒に、価値を生み出すことに挑戦している会社として、大切にしていることは3つあります。

CODESIGN TOKYOが大切にしていること
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1. 仕事とプライベートのバランスを考え、メンバーが主体的にタスクを組み立て「セルフマネジメント」を実践します。
2. 「プロセスと成果の見える化」によって、求められていること、進捗状況、出来たことを、見える形でメンバーに共有します。
3. 「社会のニーズを紐解き、子どもから大人まで、みんなを笑顔にするためのサービスを届ける」ことを目指します。

これらを、経営者含め、会社のメンバーが実践しています。「できることを、できるときに」という社風のなかでは、時間的な制約はあまり問題ではなくなります。

ですから、1人のメンバーとして、子育ての合間に、主体的にタスクを組み立て、時間を作り、アウトプットすることが自然とできるようになると感じます。

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4. 新しい価値が生まれれば、職が生まれる

―――― 最後に、これから子育てをする女性を雇用する上でのビジョンはありますか?

だんだんと幼稚園ママにとって働きやすい勤務日数、時間帯が分かってきました。従来の働き方は、会社の制度が既にあり、「会社のニーズ」に合った方々が働いてくださるのが一般的だったと思います。

CODESIGN TOKYOでは、「働く側のニーズ」に合わせた会社のあり方ってなんだろう?と、みんなで一緒に考え、自分たちで制度を作っていきたいと思っています。

また、子育てをする女性たちと「新しいもの」を生み出すことで、仕事が生まれ、より多くの女性のスキルや知見を社会に還元することができます。

女性ならではの経験を活かしたアイデアを会社としても積極的に取り入れ、「子供や女性に優しい社会づくり」に貢献していきたいです。

インタビューを終えて

改めて今回インタビューをし、なぜ幼稚園ママを雇用しようと思ったのか聞くことが出来ました。

私自身、ブランク後の働き始めた当初の不安な気持ちは今はありません。会社では、幼稚園ママが働くうえで直面する課題や、子育て世代のニーズなど、自分自身の話を共有できる機会があります

そして、限られた時間の中で、新しいことを学び、アイデアを考えながら、自分のペースで挑戦しています。それが少しずつですが、自信につながっているのではないでしょうか。

働きたいけど働くことへ不安を感じている方や、すこし子育てで余裕が出てきたらいつか働きたいと思っている方達が、前向きな気持ちになっていただけたらと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。幼稚園ママのインタビュー記事もご覧いただけたら嬉しいです。





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