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赤外線懐中電灯とおばけ

高田です。少し前に独自コンテンツの試作として、赤外線懐中電灯を使ったおばけ探しコンテンツを作りました。少し紹介させてください。

一見何の変哲もないように見えるんですが、床面に映像を写しているのはプロジェクターです。普通懐中電灯で床面を照らすとプロジェクターが投影している画像は見えなくなってしまいます。プロジェクターが投影する画像よりも明るくなるからですね。

しかし、このコンテンツでは懐中電灯で照らした部分だけがはっきり見えるようになっています。

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種を明かすと簡単で、こんな赤外線懐中電灯で床面を照らして、明かりをコンテンツ側で合成しています。これは940nmの赤外線を発します。

それを赤外線透過フィルターを付けた暗視カメラを通して、露出など調整すると、ライトを照らした部分だけ白く見える画像を得ることができます。

こうして取得した映像をTouchDesignerで実際の投影位置とマッチさせて、SpoutでUnityで作られたコンテンツに送ります。Unity側ではそれをマスクに使ってコンテンツ映像を見せるようにしています。そして一定以上の明るさがおばけに当たったら「見つかった」と判断して、おばけが逃げたり捕まったりします。

懐中電灯を使うコンテンツだとVIVE Trackerを使ってライトの方向を検出するやつは良く見るんですが、赤外線懐中電灯だけで済むのはあまり見たことがありません。

手軽に設置できて、内容もかわいらしく楽しいので、結構気に入ってます。

デモも行ってますので、ご覧になりたい方はお声掛けください。