見出し画像

井戸端会議2019年12月 災害xICT「そのときどうした・この先どうする?」最終章

今年最後の井戸端会議。「協働の研修」を目的に市の職員さんも参加されました。
今日のテーマは、災害xICT「そのときどうした・この先どうする?」最終章。10月から3か月続けたこのテーマもこれでおしまいです。
10月は台風15号で被害を受けた千葉市の例をもとに災害xICTを語りました。
11月は台風19号のあとで、それぞれの経験や発見した課題をシェアしました。
そして今回12月は、「ところでこの先どうすればいいの?」を話し合いました。

今回聴けた話。
避難所には市の職員さん用に避難所運営マニュアルが備え付けてあるらしい。マニュアルは1冊になっている読み物。
その時に「いちいち読みながらやるんかい!」という突っ込みも。
職員さんがマニュアル片手に悪戦苦闘する傍ら、避難者が増えてくるわけで、避難所あたり4人程度の職員さんではどうにもならないよね。
というわけで、避難所にいる人が手分けして動けるような、見てすぐにわかるマニュアルを整備するといいんじゃないか。というアイディアが出ました。
避難所で「なにか手伝いましょうか?」と声をかけてくれた市民が居たことを振り返り、とてもうれしかったと職員さんが話してくれました。

それから、避難所ごとに「避難所運営会議(?)」なるものがあることを知りました。普段から避難所の運営について話し合いをしているそうです。しかし、高齢の方が中心で、若者やママさんたちの参加も少ないらしい。幅広い層が参加して、日頃から担当の職員さんや地域の方と顔見知りになっておくと心強いですね。
とにかく、市の職員さんだけに頼ってもどうにもなりません。市民が積極参加し、連携、分担して避難所を運営することが大事だと思いました。
(その日に「初めまして。」は遅いです。普段からお付き合いしましょう)

「防災運動会をやるといいよ!」と、国立市で自主防災組織(グループ)を運営している方から発言がありました。担架で運搬競争や、消火器で的当て競争なんかがあって盛り上がる&知り合いづくりができるそうです。
さらに、芋煮会、隣近所の声かけ、お祭りなどをきっかけに近所の顔見知りを増やすというアイディアも出ました。

ほかにも
避難所に行くなら毛布や飲み物、軽食を準備したらいいよ。とか行政の初動班は再教育が必要だな。という意見も。
市役所内では職員さん向けのアンケートがあったようです。
台風19号で避難対象と言われた府中の9万人は避難所に入り切れるのか?
市の職員は500人出勤したらしい。
避難所に食事の用意が無かった。という声もあったそうな。
市の防災対策本部のオペレーションが追いつかなかった。
などなど、いろんな話を聴けました。

そして最後に
中河原にある東京地図研究社さんから情報提供がありました。いつもありがとうございます。
町田市で新しいタイプの洪水ハザードマップを作ったそうです。(もちろん、東京地図研究社さんが担当)
時系列で表現してあって「こんなときにはこうする。」が、わかりやすく書いてあり、行動を促したり、行動を判断することができる地図でした。
https://www.city.machida.tokyo.jp/smph/kurashi/bouhan/bousai/bousaitaisaku/suigaitaisaku/kouzui.html

今回の井戸端会議も
いろんな人がいろんなことを喋ったわけです。
ICTが発達しSNSで簡単につながる時代になりましたが、貴重な時間を割いてそこに足を運び、顔を見ながらいろんな人といろんな話ができるのは贅沢なことだと改めて思いました。
この3か月間、災害とICTをテーマに話をしました。
今、ここで話さなければ時期を逸すると考え、しつこく3か月間話をしました。今回の経験と見聞を生かし、ぜひ次の行動に移しましょう。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?