そもそも大学入学共通テスト全体はどのように変わるの?
〜未来を創る高校情報:デジタル社会を生き抜くための新たな学び(番外編)〜
今回の記事は、「未来を創る高校情報:デジタル社会を生き抜くための新たな学び」シリーズ番外編になります。
いよいよ試作問題について・・・の前に、そもそも大学入試共通テスト(以下、共通テスト)全体はどのように変わるの?という観点についてご紹介します。今回の記事は、政策提言部の田嶋に一度変わります。
大学入学共通テスト2025 全体の傾向
全体の傾向を知るために、まずは共通テストを作成している大学入試センターが発表している「令和7年度大学入学共通テストの問題作成方針に関する検討の方向性について」(以下、入試センター資料)を見てみましょう。
令和7年度試験の問題作成の方向性,試作問題等
2022年度から実施されている、新学習指導要領の内容を踏まえているということが書いてあります。しかし、専門用語も多くて一読しただけでは「それで、どこがポイントなの」と呟いてしまいそうです・・・。
そこで、旺文社教育情報センターのまとめを引用してみたいと思います。
この(1)-(3)を、実際の試作問題を見ながらさらに噛み砕くと・・・
このように整理できそうです。
キーワードは「課題発見・共有・解決」
(1)-(3)について考えると、大学入試センターはこんなメッセージを発しているように思えます。
日頃から「課題発見・共有・解決」の観点を持ってね!
改めて入試センター資料を見てみると、こんな風に書かれています。
日頃から見聞きしたことに対して、
「なんでこうなってるんだろう、何を見たら/自分が持っているどの知識を使ったら分かるかな」
「それって〇〇を活用すれば解決できるんじゃないか」
「疑問に思ったこと、考えたことはどうやったら他者に伝わるかな」
と試行錯誤して欲しい、そんな過程を経た学びそのものを試験にします。
そんな声が聞こえてきませんか?
それで、どう対策すればいいの?「情報」についてはどうなの?
それは分かったけど、具体的にどう対策すればいいの?特に新しく導入された「情報」は、そんなこといったって不安しかない、というご意見もごもっとも。
気になる方は次回の記事、乞うご期待!
(関連書籍)
思考力アップ 大学入学共通テスト「情報I」[なるほどラボ]
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