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経営とコンサル 似て非なる両者の決定的な違い

こんにちは。かけだし社長の小寺です。
本日は経営とコンサルは、似てるようで、実は全くの別物、というお話です。

以前紹介した、DeNAの南波さんも、自身の著書、不格好経営という本の中で、経営とコンサルの違いを綴られています。コンサル出身から経営にチャレンジした南波さんだから語れる、生々しい話が満載でした。
僕もまだまだヒヨっ子ですが、いち経営者として感じている両者の違いを述べてみたいと思います。

※コンサルを否定する話ではないのでご容赦ください

経営論と経験論は違う

経営とコンサルの最大の違い。
それはリスクを自分で背負っているのか、いないのかです。

全部とは言いませんが、コンサルは経営"論"で語られることが多いです。ただ、あくまで経営"論"であり、セオリーにしか過ぎません。
実際の経営者が取り組むのは"経営"です。

経営はナマモノです。実際の現場ではセオリーなんて通用しません。失敗を伴いながら、全て実践、全て実体験によって泥臭く感覚を掴んでいくしかないと思います。
仮にセオリーが通用するなら、MBA(経営学修士)をとった人はみんな立派な経営者になっているはずです。実際には経営者になる人は資格保有者うち、ほんの一部のようです。

プレイヤーは重圧の中で戦う

これは、ちょうどスポーツでいうところの、プレイヤーとレポーターの違いに似ているかもしれません。

どんなプレーが最適か、外野からはなんとでも言えます。
ただ、プレイヤーは常に重圧の中で勝負をし、リスクを背負って戦います。野球でも練習で150キロを投げられる投手はたくさんいますが、いざ本番で150キロを投げられる選手となると、途端に限られます。実際の勝負の中では色んな重圧が降り注ぐからです。
プレイヤーは常に重圧の中で力量を求められます。

人は自分がリスクを背負うとなると、冷静でいられなくなります。理屈では、いくらこうとわかっていても、いざリスクをとるとなると、足が動かなくなるものです。特中でもお金のリスクは特に判断を狂わせます。

株やFXで負けがこむ人もこれに似てます。
セオリーでは損切りしたほうがいいとわかっていても、自分の身銭を切ったぶん、もう少ししたら上がるかもしれない、、とセオリー通りには損切りできず負けていきます。

リスクを抱えて走りきる

経営者は正解かもわからない道に、身銭を切り、大金を先出しして大勝負に挑みます。故に必死に努力をして取り返そうとします。

先出しするリスクを背負いながら、重圧をバネに回収フェーズまで走りきれるか。
経営者とは、常にそういう勝負を強いられているのだと思います。

LinkedInの創業者 リード・ホフマンはこう語っています。「スタートアップとは、崖の上からから飛び降りながら、飛行機をつくるようなものだ」

かなりパンチのある表現ですが、真実だと思います。

例えるなら工場で安全に飛行機をつくるのがコンサル、飛び降りながら飛行機をつくるのが経営者です。

ただ、極限のプレッシャーの中で、なんとか形にするスリルと楽しさは、経営者でなければ味わえない醍醐味だと思います。

最後に

以上が僕が思う、経営とコンサルの違いです。

繰り返しますが、別にコンサルを否定してるわけではないです。ただ、経営を目指すなら両者が全く違うゲームであることを認識しなければならないと思います。

コンサルは最適解を導き出すゲーム。
経営は重圧を成果に変えていくゲームです。

僕は経営者である以上、重圧を成果に変えていくゲームであるのだと自負し、自戒をこめてここに綴っておきます。


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