時間単価はどのようにして決まるのか?~会社員編~
こんにちは!かけだし社長の小寺です。
みなさんは、ご自身の時間単価について、考えたことがあるでしょうか?
時間単価について
例えば、給料30万円の方なら、1日8時間、20営業日として、30万円÷160時間=1,875円となり、時間単価は1,875円ということになります。
フリーランスだと、最初から時間単価交渉なので、よりわかりやすいかもしれません。
自営、会社経営の方なら、(売上-経費) ÷ 労働時間で時間単価が得られると思います。
では、そもそも時間単価ってどうやって決まってるの?と疑問に思ったことはあるでしょうか。
正直、僕はもらってる給料や稼いでる単価について、「みんなそのくらいだし、そういうもの」くらいしか思ったことがありませんでした。
ただ、時間単価には、明確な理由が用意されています。
それを知っているかいないかで、どうやったら時間単価をあげられるかの足がかりにはなると思います。
時間単価の考えは、
・会社員
・自営業、経営者
・投資家
で少し違ってきます。
今日は、まず会社員について考えていきます。
給料が何かを知る
まず、会社員の時間単価を考える上で、給料の成り立ちを知るところからはじまります。
時間単価を決める要因として、マルクスが提唱した「労働時間の再生産コスト」という考え方が大前提にあります。
これは簡単にいうと、「来月も労働者が元気に働けるよう、1ヶ月に必要となる生活コスト、それが給料ですよ」という考え方です。
例えば、新卒社会人が日本で生活しようと思った場合、家賃はこれくらい、食費はこれくらい、と生活にかかるコストを計算していきます。
そしてその相場が日本の場合だと、20~25万円だよね、ということになり、新卒社会人の初任給は20~25万円ということになります。
つまり、言い方は悪いですが、あなたが元気に働くためにかかる経費、それが給料という考え方です。
年功序列という考え方も少なからずこの考え方に由来してます。
歳をとるにつれ、家族ができ、子供を養い、家を買いと、生活にかかるコストが増えていきます。
そのため、年配者ほど、給料を増やそうね、というのが年功序列の考え方です。
(経験値が増すからという考えもありますが、ここでは除外します)
給料が生活費である証拠として、物価の安い国や地域では、かかる生活費も安く済むため、給料も安い傾向にあります。
ただ、これはあくまで大前提であり、例外もあると思いますし、労働の再生産コストだけでは、測れないパターンもあります。
学習コスト
特殊技能系の仕事は、エンジニアや、医者、士業の方たちがそれにあたります。
特殊技能系の仕事では、一定のスキルを身につけるのにかかる、学習コストが加味されます。
例えばお医者さんであれば、医大に通い、技術習得に高いコストを払っています。
また専門知識や機器の維持にも、コストを要します。
このように、特殊技能系の仕事は、それを習得するのにかかる学習コストが上乗せされます。
一般的に会社員の中でも高給取りとされている人たちは、人よりも特殊技能に長けているという見方をすることもできます。
簡単に身につけることのできない技能ほど、希少価値は増すし、高い給料を払ったとしても企業側もほしい人材ということになります。
まとめ
会社員の時間単価を考えるには、雇い主側の気持ちを理解しておく必要がありそうです。
自分なら、どんな人材なら、高いお金を払ってでも雇いたいと思うか?
会社員の視点だけではなく、経営者視点でも考えてみると、時間単価を増すためのヒントが散らばっているかもしれませんね。
時間は、自営業・経営者編について綴りたいと思います。
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