見出し画像

【経済コラム】注目の企業「SHEIN」は何が凄いのか?

こんにちは! 
人のつながりの中でイノベーションを創造中の小寺です。  

最近注目を集めている企業、「SHEIN」(シーイン)。
中国発のアパレルブランドとされているが、売上高がユニクロを抜いたことで業界を震撼させている。


このSHEIN、面白い特徴がある。

まずSHEINには実店舗がない。
ECサイトのみでの販売は、今どき珍しくはないが、ECサイトだけで、ここまでの売上をあげているのにも秘密がある。

創業者の許仰天(シャー・ヤンティエン)氏は、SEOなどを手がけるWebマーケティング出身のエンジニア。
その特性をいかし、アパレル業界に改革をもたらしている。

SHEINのビジネスモデルは意外にもシンプルで、最大の特徴は「圧倒的な改善スピード」にある。

世の中で売れた服の系統を、AIによるアルゴリズムで瞬時に判断、売れる服のみを量産し、市場を拡大している。

また、その圧倒的な改善と提供スピードを実現できるのも、自社ですべて生産ラインを所有しているからこそ、可能となったモデルでもある。


このいち早くトレンドをおさえ、最小限でヒット作を生み出し、拡充させていくモデルは、業界的な理想ではありながらも、それを実現することは今まで難しかった。(というか時間がかかる作業だったのだと思う)

その点、Web上のみで完結するECサイトの特性を利用し、実現することに成功した、非常に秀逸なビジネスモデルであるともいえる。


iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズや、テスラのイーロン・マスクなど、最近世界を席巻する経営者は皆、技術者であることが多い。

彼らの探究心と技術的洞察が、業界に次々と風穴を開けることで、イノベーションは生まれているのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?