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低コストのビジネスは諸刃の剣

こんにちは!かけだし社長の小寺です。

ランニングコストの低いビジネスモデルは世の中にたくさんあります。

参入障壁が低いので、取り組みやすいというメリットはありますが、
同時にデメリットも含んでいると思います。

それは、コストが低いので本気になりにくいということです。


ライザップに関して、こんな面白い話を聞きました。
ライザップは「結果にコミット」という名のもと、非常に高い確率で多くの人をダイエットやボディメイクの成功に導いています。

なぜそこまで高い成功率を収めているのか?
優秀なトレーナー?
徹底した食事管理システム?

もちろんそれもあると思いますが、
一番の要因はかなり高いコース料金にあります

ライザップのコース料金っていくらかご存知でしょうか?
ホームページを見ればすぐにわかるのですが、入会金も含めると、
なんと30〜50万円ほどになるそうです。

それだけの大金を払っているわけです。
仮に途中でサボろうかな、今日くらいは食べてもいいかなと魔が差しても、
「いやいや、50万払ったし!」と思いとどまるはずです。
そもそも、それだけの大金を差し出してる時点で、本気度が違います。

これが、ライザップの成功率が高い理由になっているというお話です。


また、以前どこかでホリエモンこと、堀江貴文さんが、ある質問者にこんな回答をしていました。

Q.「セミナーの参加姿勢が良くならないんです、どうしたらいいでしょうか?」
A.「僕ならセミナーの料金を倍にしますね」

人はかけた分だけ、本気になるということです。


ビジネスモデルにおいては、間違いなくコストを抑えることは大原則です。
「人件費」「在庫リスク」「店舗費用」、これらは極力避けるのが懸命だと思います。

ただ、低コストを意識した結果、全く負荷がかからない状態も考えものです。負荷がない状態では、自分なりのペースでゆっくりやればいいか、となるのが関の山だからです。
副業程度でゆっくりやりたいならそれでもいいかもしれませんが、本気で結果をつくりたいなら、やはり何かを差し出すべきです。

先出ししたものに対して、回収しようとするのが人の性です。

低コストで運用でき、参入障壁が低いビジネスモデルは確かに魅力です。
ただ、一方で何千万という融資を借り入れて、ビジネスに参入する人たちもいます。
当たり前ですが、大金をかけて勝負を挑んでいる分、彼らは本気です。

ビジネスモデルの良し悪しの前に、本気度で負けるのです。
もちろん先出しするものはお金に限ったことではないですし、低コストのビジネスでも本気で取り組まれている方もいるでしょう。

ここで言いたいのは、自分にとって絶対に引き下がれない理由をつくっているか?ということです。


僕もスモールスタートながら、ビジネスを立ち上げてきました。
参入障壁は確かに低かったですが、それでも人脈づくり、自己成長、事業への再投資、諸々含めれば、毎月20万〜30万前後、時にはそれ以上の投資額を毎月自分にかけてきました。

世の中の本気の社長さんたちに比べれば、鼻で笑われる額かもしれませんが、それでも自分にとっては、本気になるための材料としては十分効力を発揮してくれました。

そしてかけた分だけ、「これは途中で引き下がったら馬鹿だ!絶対に回収してやる!」と、自分の中の火が燃えていくのを実感できました。


本気で結果にしたいなら、何かを差し出す覚悟が必要です。
差し出したものが大きければ大きいほど、引き下がれない強い理由になります。

ビジネスの成功に一番大事なのは、ビジネスモデル以上に、本気度と情熱だと思います。いい仕組みが手に入れば成功できるわけではありません。それを扱う人の情熱があって、はじめて仕組みも機能します。

最初から強い情熱や野望があれば別ですが、
僕のようなサボり癖がある凡人にとっては、お金を先行投資することは、自分を燃やすガソリンになっています。

生き残りの厳しいビジネスの世界。
生半可な気持ちでは、すぐに淘汰されてしまいます。

成功の鍵は「本気度」、そのために先出しすることも、時には必要なのではないでしょうか。


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