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【コラム】店舗型ビジネス vs 無店舗型ビジネス

こんにちは!かけだし社長の小寺です。

世の中には色々な形の商売があります。
そして、議論の1つになるのが、「起業するなら、店舗型と無店舗型、結局どっちがいいの?」ということです。

今回はそれぞれのメリット・デメリットを見ながら、ビジネス展開するならどちらが良いのかを考察していきます。

店舗型ビジネス

店舗型ビジネスは、文字通り店舗を構えて商売をする形態のものを指します。

・一般的な小売店
・飲食店
・美容室やマッサージなどのサービス業
・カラオケや銭湯などの娯楽施設
etc...

無店舗型ビジネス

無店舗型ビジネスには、以下のようなものがあります。

・システム開発、デザイン業務
・Webサービス全般
・SNS、Webマーケティングなどのネット集客
・ハウスクリーニングなどの出張サービス
・セミナーや講演、出版業
・動画や情報商材などのコンテンツ販売
・ネットワークビジネス
・その他、代理店業務
etc...

店舗型ビジネスのメリット

①広告塔になる
店舗の最大の強みは、とにかく目に見えて、わかりやすいこと。特に人通りの多い路面店なら、それだけで広告や集客効果を期待できます。


②地域に根付いた商売ができる
これも「場所が固定される」店舗ならではの面白みです。リアルなコミュニケーションが取りやすく、土地柄や地域に根付いた商売ができれば、永く繁盛させていける鍵になります。地元で愛されている定食屋のイメージです。

③社会的な信頼を得やすい
これは次のビジネス展開を見た時に得られる強みになります。店舗を構えた商売は、担保力があるため、銀行から融資してもらいやすい、次の不動産契約がしやすい、などの恩恵を受けやすいです。

店舗型ビジネスのデメリット

①固定費がかかる
店舗型ビジネスの最大のリスクは、とにかく固定費が高いということ。毎月の家賃、人を雇えば人件費も発生します。それ故、参入障壁が高いのが現状です。

②在庫リスクを抱える
在庫を扱う店舗であれば、当然在庫リスクを抱えます。ロスが発生すれば、利益にも大幅に影響するため、適切な在庫管理が求められます。

③場所が固定される
場所を容易には移動させられないリスクもあります。都市開発、ライバル店の登場、災害などで、人通りが減ったとしても、場所を移動することができないため、受け入れてやっていくしかない場合が多いです。

無店舗型ビジネスのメリット

①参入障壁が低い
店舗を構えない分、低コストでスタートできるため、参入障壁が低いというメリットが挙げられます。

②自由度が高い
店舗や地域に制限されないため、自由度が高く、アイデアひとつで様々なチャレンジをしやすいのも特徴です。

③マーケットが広い
場所の制約がなく、世界中を相手にビジネス展開していくことも可能です。

無店舗型ビジネスのデメリット

①社会的信用が低い
これは店舗型ビジネスの逆で、実態がないビジネスは、国や金融機関からの審査が厳しかったりします。実際に無店舗型ビジネスをやっていた友人は、融資や物件を借りるのにかなり苦労していました。

②集客の難しさ
店舗を持たない分、集客はインターネット頼りになることが多いです。ただ、ネット集客には、ランディングページの作成、検索順位を上げるためのSEO対策など、専門知識を要する事が多く、Webマーケティングのスキルがないと膨大な情報に埋もれやすい、厳しい世界ではあります。

③媒体に左右される
YouTuberのラファエルさんが、アカウント停止により、大きな損失を出したというニュースが、一時期話題となりました。
ネットを媒体とするビジネスは特に、媒体に左右されるリスクがあります。
プラットフォームであるサービス自体が終了するリスクや、先に挙げたSEO対策なども、Googleの仕様変更により、一気に検索順位が落ちるなどの可能性もあります。

それぞれの特徴から考察すること

店舗型ビジネス、無店舗型ビジネス、それぞれにメリット・デメリットが存在し、一概にどちらが良いとは言えません。

信用、集客の得やすさは店舗型、
自由度や利益率の良さは無店舗といったところでしょうか。

そして、店舗型はリアルでアナログなコミュニケーションが取りやすく、無店舗型はネットで不特定多数にリーチしやすい良さがあります。

それぞれの特性を理解した上で、個人的にはリアル→ネットの順番で展開していくとうまくいくのではないかと思います。

店舗+ECサイト展開、
コミュニティづくり+オンラインサロンなど、
リアルからネットへの拡張性は高いです。

逆にネットから、リアルにリーチしていくのは、なかなか難しいのが現状です。(ネットの反響率は良くて0.1~0.3%といったところでしょうか。)

店舗型も無店舗型も、鍵はどれだけつながりを築いていけるかです。

そして、つながりの最初の火種として、リアルでアナログなつながりは強いと思います。

アナログなつながりは、作りづらいが離れづらい。
ネットのつながりは、作りやすいが離れやすいです。

アナログなつながりが火種として機能したら、そこからリアル、ネット含め、雪だるまのようにマーケットを広げていきやすいのではないでしょうか。

僕もネットを媒体とする商売ですが、それ故、人一倍アナログなつながりを大事にしようと思い、実際にアナログな関係から仕事に発展することが多いです。

店舗型ビジネスも無店舗型ビジネスも、強いつながり、コアなファンをどれだけ獲得していけるかが、ビジネス発展の鍵になっていきそうですね。


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