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#読書感想文

『テレビ局再編』既に開始されている再編への地殻変動

日本テレビで役員も務められた、根岸豊明さんによるテレビ局再編論です。 テレビ局の「中の人…

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『正欲』単なる「多様性」のアンチテーゼ本ではない傑作小説

映画化もされた、朝井リョウさんのデビュー10周年記念作『正欲』をようやく読み終えました。 …

『エンタメビジネス全史』現在の視点から、エンタメビジネスを俯瞰で語る

『エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造』と大上段に構えたタイトルに賛否…

『花殺し月の殺人』|映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の原作本に圧倒され…

『花殺し月の殺人』。 まずタイトルが素晴らしいです。甘美である一方、残酷さも感じられます…

16

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』ポテトチップスから、団塊ジ…

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』は、ポテトチップスという身近なスナ…

4

『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』インフォデミックには理性で対処

過去の障害者「いじめ」問題によって、小山田圭吾さんが東京オリンピック・パラリンピックの楽…

『ディズニーCEOが実践する10の原則』コンテンツ業界のトップCEOが語る仕事と人生

著者のロバート・アイガーは、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、21世紀フォックスを買収し、またディズニープラスのサービスを始めた、歴史に残るディズニーのCEOです。 また、一旦CEOを退任したものの、2022年末復帰されるとの発表がありました。まだまだディズニーは、アイガーの経営力を必要としているのでしょう。 さて自分にとって、ディズニーCEOとの接点はあまりにも希薄です。「天上人」の自伝を読んだところで、何か得るものはあるのかな……と疑心暗鬼でページを捲ったところ、

ミッドライフクライシスは文学を読んで乗り越える | 中年危機(河合隼雄)

中年の危機(ミッドライフクライシス)は、30歳以上になると誰しもが経験する不安や鬱などです…

15人が暗殺されたプーチンの静かなる戦争『ロシアン・ルーレットは逃がさない』

本のタイトルが安っぽいので敬遠していたのですが、読みだしたら止まらなくなってしまいました…

『六番目の小夜子』(恩田陸)から感じた高校3年時の不安定さ

第3回日本ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った『六番目の小夜子』は、恩田陸さんのデ…

『男の!ヤバすぎバイト列伝』(掟ポルシェ)を映画化してほしい

ロマンポルシェ。の掟ポルシェさんが書かれた『男の!ヤバすぎバイト列伝』は、ご自身のバイト…

文章上達の近道:「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

最近、あなたの書く文章は分かりにくいね~と言われてしまったで、一念発起。 文章術を勉強し…

『ハリウッド式映画制作の流儀』はハリウッドの「考え方」が学べる

本著を読めば、すぐにハリウッド式の映画制作方法が身に付く……といったことを期待していまし…

シナリオ集『愛の不時着 完全版 (上・下)』~文字ならではの情感を伝える一冊~

【概要】 パク・ジウンのオリジナル脚本を、韓国語訳者の第一人者が翻訳した、この本でしか読めない「愛の不時着 完全版」! 感動のドラマを完全翻訳で再現、ドラマの裏側に迫ります。 https://tkj.jp/book/?cd=TD011138 『愛の不時着』のシナリオ集には、「完全版」と書名に入っています。 何が完全版なのでしょうか? この本の中には、 「本著はドラマ『愛の不時着』のシナリオの最終稿を訳したものです」 とあります。 けれど、おそらくは実際現場で使用された最