マガジンのカバー画像

読んだ書籍

29
読んだ本の感想などです。
運営しているクリエイター

記事一覧

『私たちの真実 アメリカン・ジャーニー』(カマラ・ハリス)から得られる強烈なメッ…

現アメリカの副大統領であるカマラ・ハリスさん。2024年11月の大統領選挙で、大統領になるかも…

『テレビ局再編』既に開始されている再編への地殻変動

日本テレビで役員も務められた、根岸豊明さんによるテレビ局再編論です。 テレビ局の「中の人…

10

『正欲』単なる「多様性」のアンチテーゼ本ではない傑作小説

映画化もされた、朝井リョウさんのデビュー10周年記念作『正欲』をようやく読み終えました。 …

『必殺シリーズ始末 最後の大仕事』石森史郎先生も参加されたインタビュー集!

立東舎から刊行されている「必殺シリーズ」の第3弾が発売となりました。 今回の『必殺シリー…

『エンタメビジネス全史』現在の視点から、エンタメビジネスを俯瞰で語る

『エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造』と大上段に構えたタイトルに賛否…

4

『花殺し月の殺人』|映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」の原作本に圧倒され…

『花殺し月の殺人』。 まずタイトルが素晴らしいです。甘美である一方、残酷さも感じられます…

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』ポテトチップスから、団塊ジュニアの歩みが見える

『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』は、ポテトチップスという身近なスナックフードが、団塊ジュニア世代の人々と共に歩んできた物語を描いた新書です。ポテトチップスが日本の食文化に与えた影響や、その普及の背景について、緻密なリサーチと洞察力を持って解き明かしています。 著者は「新書大賞2023」で第2位を獲得した、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ─コンテンツ消費の現在形』の稲田豊史さん。 初めて日本に紹介された時代から現代に至るまでの道のりを詳

『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』インフォデミックには理性で対処

過去の障害者「いじめ」問題によって、小山田圭吾さんが東京オリンピック・パラリンピックの楽…

『ディズニーCEOが実践する10の原則』コンテンツ業界のトップCEOが語る仕事と人生

著者のロバート・アイガーは、ピクサー、マーベル、ルーカスフィルム、21世紀フォックスを買収…

ミッドライフクライシスは文学を読んで乗り越える | 中年危機(河合隼雄)

中年の危機(ミッドライフクライシス)は、30歳以上になると誰しもが経験する不安や鬱などです…

15人が暗殺されたプーチンの静かなる戦争『ロシアン・ルーレットは逃がさない』

本のタイトルが安っぽいので敬遠していたのですが、読みだしたら止まらなくなってしまいました…

『六番目の小夜子』(恩田陸)から感じた高校3年時の不安定さ

第3回日本ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った『六番目の小夜子』は、恩田陸さんのデ…

『京アニ事件』を読んで、『ルックバック』について思いを馳せた

アニメーション研究家の津堅信之さんが書かれた『京アニ事件』。 新書判で、端的に「京アニ事…

『逆・タイムマシン経営論』で「同時代性の罠」を回避する

本著は、かのベストセラー『ファクトフルネス』をもじって、『パストフルネス』という提言を行っています。 新聞・雑誌は10年寝かせて読め。過去記事は最高の教材。変化する歴史を振り返ると、一貫して変わらない「本質」が浮かび上がる。本質を見極め、戦略思考と経営センスに磨きをかける「古くて新しい方法論」 ソフトバンクなどのIT企業は、アメリカで流行ったサービスを、時間差で日本に導入し成功させています。 「タイムマシン経営」とも呼ばれますが、過去を追い求める「逆・タイムマシン経営」の