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院長に提案しよう!「外来の集患 編」


いきなりですが質問です。


皆さんは経営者に”提案”をすることはありますか??

例えば、

皆さんが病院で働いていて院長にある提案をしたとします。


そして、その提案した内容を実行したら、


売上が増えた


となれば、院長は大喜び。

提案をしてくれたスタッフを評価してくれるでしょう。

ですので私は、積極的に経営者に”提案”することをお勧めします。


臨床+提案力

この考え方は、自身のキャリアにとって追い風になります。

(※あまりにも的外れな提案だと、リスクがありますが、、、w)

ということで今回は、シリーズ第1回


院長に提案しよう「外来の集患 編」(前編)


と題しまして、お伝えしたいと思います。

前編の今回は、

集患の前提となる考え方をシェアさせていただき、次回後半で具体的な方法をお伝えできればと思います。

お役に立てば幸いです!

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本日の内容

1.なんのために集患をするのか?(前半)

2.外来の売上を分解する(前半)

3.初診患者さんの来院きっかけを知る(前半)

4.”集患”の実践(後半に続く)

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1.なんのために集患をするのか?


前職では、

多くの医療機関の経営に関するお手伝いをさせていただきました。

その中で、

今でも大切にしている考え方に


収益性、教育性、社会性


という考え方があります。


経営を考える際、

どれか一つに考えが偏ってはならず、上記3つが全て繋がっているという考え方です。

収益がないと、職員に還元できない、職員の質が高くないと社会に貢献できない。


逆に、

収益があれば、給与に反映し、優秀な人材が集められる

優秀な人材が集まれば良い医療が提供できるようになる

となります。

医療機関(特にクリニック)の経営者は、

「売り上げなんて意識せず、日々の診療を丁寧にやればいい」

というように、収益性に対する意識が低い方もいらっしゃいます。

ですので、この考え方をもとに

「収益を高める意識を持つことは大事ですよ〜!」

と、よくお話しさせていただいていました。

しかし、

医療情報は、

人の生活や人生に大きく影響を与えるものです。

WELQ事件のようなことがあると、

トンデモ情報に人々が影響を受けてしまうことで、間違った医療受診をしてしまう可能性があります。

非常に重要な情報を発信している、

という自覚を持って考えないといけないと思います。

医療経営においては、

目的を達成するための手段として売上は大事ですが、

売上を上げることが目的になってしまうと、個人的にはうまくいかないことが多いと考えています。

集患をする際には、


「なぜ集患をするのか?」


という問いに向き合った上で、施策を行うことをお勧めします。


2.外来の売上を分解する


次に、

売上を上げるためにいかに集患が重要かを知っていただくための話をしてみます。


外来集患について考える前に、

外来の、売上げがどういう構成になっているか分解してみましょう。

すると、、、

・外来売上=レセプト枚数×レセプト単価

・レセプト枚数=初診数+再診数

・レセプト単価=診療単価×通院回数


となります。

表にするとわかりやすいです。

スクリーンショット 2020-05-28 05.23.40


つまり、

これらの指標のいずれかを増やすことと、外来売上が上がります。


ではさらに、

この中で、最も売上と相関する数値はなんでしょう。。。


正解は、初診数

です。

売上を上げるためには、

初診をいかに増やすか?に注力して考えると良いと言えます。

そのための、外来の集患は外来経営を考える上でとも大切です。

では、初診数を増やすにはどうすればいいのでしょう?

3.初診患者さんはが来院したきっかけを知る


では、患者さんって、

どういったきっかけで来院するのでしょうか?


それを知る方法としては、

実際に来院されている患者さんに聞いてアンケートを取るのが良いですが、そんな余裕もないことが多いですよね。

参考として一般的には、下記のようなものがあります。


来院のきっかけ

・友人からの紹介
・家族からの紹介
・通りがかりで知った
・看板を見た
・インターネットで調べて
・その他(新聞、雑誌など)広告を見て


患者さんがどういったきっかけで来院するのかを知った上で、

それらに対する対策を講じることで、新規の患者さんが増える可能性が高まります。


では、次回は、

「実際に外来集患をするために何をするか?」

という具体的な方法論についてお伝えしたいと思います。


次回もお楽しみに!

それでは〜。

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