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論文は研究の種に芽を出させる栄養

研究の種が見つかったら次に何をするか。

「足りない頭で悩むよりも進んで本を開きましょう。」
前職の先輩に毎日のように言われていた言葉です。
自分の中で解決方法を持ち合わせていないのなら、いつまでも悩んでいなくて進んで調べましょう。自分で教科書を開くも良し、同僚・先輩・上司に聞くのも良し。

さらに進んで文献から情報を集めることをしましょう。

私が実際にしている文献検索サービス

ネットから探す
行動情報化社会の現代。インターネットの検索サービスで文献を探すのが主流でしょう。私もネット検索が主です。
1.Google Scholar

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2.CiNii Articles - 日本の論文をさがす -

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日本国内の論文を検索するのに有力です。検索でヒットした雑誌によっては無料で論文がダウンロード出来ます。

3.MEDLINE 医薬文献検索

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下に紹介しているPubMed。英語で入力する必要があるため、英語が苦手な方はこちらから入るとどうでしょうか?どちらにせよ出て来る論文は英語論文なので英語力は必要です。

4. - PubMed - NCBI

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言わずと知れた医学論文の検索サービス、PubMedです。自分のお気に入りのキーワードも登録できるので、欲しい論文が早くてにはいります。有料もあり。

5.ScienceDirect.com

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英語論文でかつ科学・工学に特化している検索サービスです。かなりの数の論文数があり、過去の論文も年々デジタルデータ化を進めています。んが、ほぼ有料です。


2.自分の足で探す
データベースに掲載されている雑誌も近年増えてきていますが、まだまだ情報としては不十分なことも。
その時は、近くに大学・養成校があるのならそちらの図書館を利用しましょう。


3.足を運べない地域の図書館には司書さんにコピーを依頼
大学内でしか管理していない雑誌もあります。読みたいのに~自ら足を運ぶには遠すぎて・・・行くには時間がないし・・・って時はその図書館にコピーの依頼をしてみましょう。

1部につきいくら、1ページにつきいくらと規定があり、ちょこっとお金はかかりますがそうしてでも手に入れたい文献であればぜひとも検討するべきです。

文献検索をしたら次に何をする?

文献を探したら、同じ意見、似ている意見、反対意見などいろいろな論文が出てくるでしょう。
いろいろな意見があってどれが良いのかは、検討がつきません。
どの方法が本当なのだろうかという疑問が出てきます。

自分の臨床経験から、痛みを伴う方法は良くないとか、実施回数が多い方が良いのではないかと意見を持っていたのならここで論文と照らし合わします。
臨床ではこの方法に決定して治療を継続してもOK。
もしくはこの方法は確かに効果があるかということを確認したい、という疑問を持ったらデータを採って検証をしましょう。
ここが研究の種に目がでた瞬間です!

時間がない、体力がない、と働きながら研究活動をするにはハードルが高いと感じるでしょう。でも自分の興味を持った事、解決したい疑問を解消できた時の満足感はたまりません。また、その解決方法は自分の臨床力を高める事にもつながります。
ぜひ、文献検索も日常生活の中に組み込んでくださいね。

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