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③最良の選択法(量子脳理論)

第三:自我に気づくための思考

*<囚われ、執着>から自由になる練習

 問題があるところには、必ず問題を起こすような<原因>があります。
その原因を突き止めて対策を講じれば、問題は解決をします。

すなわち<自分自身の内面にある問題の種>を作っているのは、自分自身であることがほとんどですから、自分を客観的に観測(量子脳理論)すれば、自らの対策も見え、解決策が光明のように開かれていくのです。

人間は自分自身が一番大切(執着)であるから、自分自身が問題の原因であることを認めるのは非常に難しく、自己訓練が必要です。

 自我のせいだと気づくと、それが錯覚妄想であることがわかり、自我にとらわれなくなり、客観的に自分を観測(量子脳理論)でき、そして問題の本質がシンプルになり、解決策が見つけられやすくなります。
そして訓練によって、誤った選択をしなくなり、最良の選択が自然と身につくのです。

まずは日常、どんなふうに自我を持っているのか、冷静に観測(量子脳理論)してみましょう。
(練習方法の詳しくはメンバーシップオンラインにて解説)

*他人と比較すると苦しくなる

 金額の高いもののほうが、価値が高い、自分もそういうものを持ちたい身につけたい、という気持ちがある。 心の隅に高級品にあこがれる気持ちがある。だけど自分の懐具合を考えると、とても買えない。  そして妥協して安くて質の悪いものを買ってしまう。  このとき他人と比較する心が、負け惜しみのような心で、自己弁護や無理にいいところを探し出し、自分と他人を比較する苦しみが芽生えてしまう。  また学校の勉強や仕事をしているときに、自分自身の学習能力に対して、他人と比較する日常がしばしば心の片隅に現れてくる。
 例えばテストの点で、先生が<今回のみんなはよくがんばりました、平均点85点です。>といいます。A君は平均点以下の75点だったとき大変落ち込みます。けれども、落ち込むのはおかしいことです。友達が何点だろうと、自分が頑張った事実は消えません。努力した事実を客観的に分析して改善点を見つけ出し自助努力すればいいだけの話です。  自我を誰かから否定されるのもきついですが、それよりも、自分自身で人と比較して我を張るのは間違っていますし、自分で自分の首をしめている状態は地獄です

 自我は幸せな気分を奪いますし、自分自身を社会の中で生きにくくします。

*成功失敗は自我がつくっている概念

 この世の中は<因果の法則>で成り立っています。ものごとはすべて、原因があるから、結果がある。うまくいく原因があれば、いい結果が成り立ちます。よくない原因があれば、よくない結果になります。
失敗した結果は、失敗する原因があるから失敗したので、因果の法則から見ると正しい結論といえる。  私たちは自我の通りに行かないと<失敗した>と思い悩み、自我が充たされた結果だと<成功した!>と大喜びします。

 失敗や成功というのは自我の世界にある概念でしかありません。
要するに失敗したと心が落ち込み、成功したと喜ぶのは、自分の心が勝手に作っている幻であって、因果の法則から観測(量子脳)したら合理的に考えると結果は原因に根拠があることが理解できます。 因果法則の中で一喜一憂することは、理性が欠けているし、感情を表に出すことで、傷つく人もいることを理解しなければならない。
 他人の痛みを察知できない人間(自我が強い)に人はついていきません。

悪い原因があれば、悪い結果になる。それが自然界の構造主義なのです。
良い原因を生み出すための学習努力が、人生で重要なことです。

*自分の怒りに気づく
人間ですから、判断を間違うこともあります。理性を働かせていても、いつも正しい判断ができるわけではありません。
間違ったのですから、結果はよくありません。
だから、別に感情的になるような話ではありません。
ところが、自我にとらわれていると、結果に文句を言いだします。
もっとはっきり表れる感情は<怒り>です。
怒りがなければ、苦しみもないのです。
以下の言葉を暗唱してください。

欲があるとき、苦しみがある。
欲がなければ、苦しみはない。
怒りが生まれたら、苦しみが生まれる。
怒りが消えれば、苦しみは消える。
悪い行為をすれば、悪い結果になる。
良い行為をすれば、良い結果になる。

怒るというのは自我にとらわれた状態です。どんな理由があろうと、正当な怒りというものはありません。怒り感情は悪い結果しか生み出しません。
苦しみたくないなら、理性的な人間になって冷静に選択をする。
常に怒りの感情を持たないようにしましょう。

現実を素直に受け入れる心になるように訓練(学習)することが重要

スリランカ上座部仏教 長老の法話より

 つづく
(メンバーシップでは脳科学から心の訓練学習を中心に配信中また)

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