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純粋な、真っ白な想いというのは自分にだけしか向けられないのかもしれない
『
洗ってあげてた
嫌がられながらも
どこまでも出てくる泥をみて可哀想に思った
尻尾を離して逃がしてあげたけど
余計なことすんなと睨まれて
また元の場所へと
下へと降りていった
』
そうしてあげたい、と思ったことは
あくまでもそれは自分の主観で、
その人にとって必要なのかどうかも
自分の主観を混じえなくてはならなくて
純粋な、真っ白な想いというのは自分にだけしか向けられないのかもしれない
この人を汚してはいけない
そんなことを思っているのは自分だけで
汚さないように気をつけていたって
知らぬ間に、一瞬で、泥だらけになる
怖がっていたってしょうがないし
何もせずとも時間は足を止めない
ふっと、一歩下がって
見渡すことで、保っている
だらんと、している腕に頭を乗せて
遠くを見ている
Coco.
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