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『東京は『仕事をする場所』』これが耳から離れない。



『この先どうなるかわからないけど、今この瞬間に身を置いていたい』
そんなこと言うと大体、計画性がないとか本当に大丈夫?とか色んな心配の声が聞こえてくる。
わたしは一度直感を感じたらそこから動けなくなるほど頑固だし、自分の中では冷静なんだけど、こういうのって周りからすると突発的に見えちゃうんだろうな。
親も子を守るためにあらゆる危険予測をしてくれる。有難いこと。でもそうじゃないんだ。
ただ反発したくてそんなことしてるわけじゃない。
もちろんそれで失敗したことも何度もあるんだけど自分が決めたとか、直感でこれだ!って思って行動したことに関しては一度も後悔してない。
これはこれを知るために失敗したんだとか、普段ネガティブなのにそこだけはいつもポジティブになれる。
ありきたりだけど、やらずに後悔するならやって後悔したい。
だからこそ直感を信じてるし、結局頭でっかちな私はそれが最善策なんだとも思ってる。
訳もわからないまま突っ走るのも、ダメかな?と思いつつやりたいからやるのも、全部私が決めたこと。
直感は自分に責任を持てるから楽なんだ。
昔から変わらないのはそんなところだと思う。
人付き合いとか、物を選ぶときとか、どこの電車の車両に乗ろうとか、あらゆる選択肢が日々降りかかってくる中で研ぎ澄ませてるところはそういうところ。
自然と目に入ってしまう言葉や、追いかけてしまう人、今日の空は曇ってるけど昨日の青空よりも好きだなとか、今の自分が感じていることに気づくこと。そして書き留める。
将来はこんな空間に身を置いて、コーヒーを飲みながらパソコンに向かって言葉を紡いでいたり、少し飽きてきたら後ろにあるギターに手を伸ばして歌い出す。
そしてそこから生まれる言葉やメロディにまた感化されて、ああ、今自分はここにいるんだって感じる。
目に見えないことだから、形ができるまで少し不安定になるときもあるけれど、日々そうやって生活を一つ一つゆっくりと飲み込んで、それが人とは少し違うスピード感だったとしても、それでいい。
誰も同じように走りなさいなんて子供に教えないように、歳を重ねたって同じこと。
ただ見えるもの、見なきゃいけないものが広がっていって選択肢も増えて、決めなきゃいけないことも多くなって、どうしよう?ってなることが多くなって、頭を抱えることが多くなっただけ。
優劣はそんなときに判断軸として使われてしまうけど、皆それを煩わしいって感じているのに手放せない。
可愛いかっこいいとか外見だったり、あの子よりわたしの方が好きだとか気持ちの部分だったり、振り回されるのも新しい自分に出会えたりするから少しならいいかもしれない。
でもし続けてしまえば疲労するのは当たり前で、いつしか自分がどこにいるかもわからなくなってしまう。
相手にわたしを乗り移らせ続けたら魂の抜けた身体は彷徨ってしまう。そんな感覚。


あなたはそこにいるよ。
わたしはここにいる。
居場所が違うからって離れてしまうようなそんな仲じゃない。大丈夫。
周りを見渡せるのはあなたの良いところだけど、そこに優劣をつけてしまうことはしないでいい。
社会は特に優劣をつけることによって発展していくのかもしれないけれど、人としての優劣は誰にも決められないこと。
仕事ができる人も『仕える事』が出来たから評価されているのであって、仕事ができる人=人として、凄いというのが必ずしも成立しないのはその目標に向かう姿勢は皆それぞれ違うからだ。
あなた自身の評価はあなたが決めること。
だって優劣を決めることが出来る人なんていない。
社会的地位があったとしても人は人。
見ている世界は違えど心のメカニズムは変わらない。大昔から現代にかけてもそれは同じこと。
『東京は『仕事をする場所』』これが耳から離れない。

あなたはあなたの、わたしはわたしの信じるものを信じて、休みたいときに休んで、走りたいときに思い切り走ればいい。
周りの評価に踊らされなくていいんだ。
評価の土台という幻想に自ら身を投じてしまっていた方が楽なときもある。時間が過ぎるのも早い。でもいつだって退屈だ。ふと深い深い虚無感に襲われる。
そんな恐怖と戦うよりも大勢の中の一人ではなく、最初から一人なんだということを自覚して、『今』に人生を捧げ、毎日少し不安を感じて、毎日小さな希望を積み重ねていきたい。



『幸せになりたい』のは皆同じこと。でもなんだか言わなくなったのは理想を打ち砕かれた経験があるからで、それを叶えても思ったより『幸せ』を感じなかったからだと思う。
そして思う、幸せってなんだろうって。
わたしにとっての幸せな人は自分にとっての『幸せ』を繊細に捉えて、考えて、周りにある小さな光を沢山見つけることができて、飲み込める人。わたしって幸せ!って感じれる人が実は一番強いんじゃないかなって思う。
美味しいものを食べている時、好きな人との時間、心地いい音楽を聴いている時、自然の匂いがした時、そして唄っている時、近くに幸せは溢れているってあながち嘘じゃないなって思った。





今はそんな風になりたい像、住みたい空間、どんな人たちに囲まれているのかなとか、想像しながら、この先どうなるかわからないけど、今を生きています。




Coco.







#エッセイ #コラム #polyhedra

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