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耳に触れるくらいの小さな音を奏でることがわたしの幸せ





手にしていると思えば
跡形もなく消えて
記憶からもなくなってしまうの
だからずっとここで見つめている
なくなったら怖いなんて言ってみるけど
本当は何も手にしてないんだ
わたしは誰のものでもないよ
あなたも誰のものでもないんだよ




楽譜の中に閉じこもってる
走り出すんだ
思い切り飛び込むの
欲しいのは栄光ではなかったんだ
あなたの冷たくなった心臓を
高鳴らせるメロディーを探してる
わたしを掴んで離さない
メロディーよ
不安もそのまま置いていって
喜びに変えようとしなくていいから
感じるままに声を出そう
生まれた感情に耳を澄ますんだ






青空を好きだと言っていても
今日は好きになれなかったりする
昨日出来ていたことが今日出来なくなることが当然ある
感情は捕まえていることなんてできない
なぜ私は生まれたのだろう
そんな旅をずっと続けている
動いてくれわたしの心
唄いたい
でも怖い
唄いたくて堪らない
早くあなたに会いたいよ
目に見えない大きくて重い圧力は
わたしが勝手に作ったものだった
今日はどうしたって笑えない日のようだ
曇り空が心を解す
降ってきた雨もわたしを慰めてくれているようで
雨をこんなにも心地いいと感じたのは初めてだった
心を突き動かすのはいつだって愛
わたしがあなたに何かできるなんて
思っちゃいないけど
それでもそばにいることはできるよ
温もりを温もりと感じ合えるよ
こんなわたしを愛してくれてありがとう
言えることは少なくなるばかり
あなたがいなくなっても
音楽は消えない
わたしがいなくなっても
音楽は消えない
届かなきゃ意味がないなんて
まるですべてを台無しにされても
もうどうってことないよ
創ることに終わりはない
伝えたいことがある
耳に触れるくらいの小さな音を
奏でることがわたしの幸せ
不安な時はいつだって唄ってた
感情を言葉に詰め込む
言葉を声に詰め込む
声をあなたへ届ける
それがわたしの幸せ







Coco.






#エッセイ #コラム







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