短歌 凝視 十首 44 笹塚 心琴 【す-19】文学フリマ東京38 2019年7月11日 07:43 だれひとり僕を知らない街にいて「こどく」の意味を僕は知らない 輝けと命令するな僕はまだ正しい呼吸もわからないのに 夢を見て初めて気づくこともある 今日も明日も燃えるゴミの日 カラカラと軋み続ける僕の骨 どうぞ笑ってお湯を注いで 取り返しつかないことの連続で手首の傷に噛みつくみんな 愛すべき人などいない愛したい人がいただけ 口をつぐんだ ひねくれたフリをしていたはずなのに憧れがまた背中を向ける 悲しいとまばたきが下手になる僕は君の傷から目を離せない 終点があるのだどんな列車にも命にもこの痛みにさえも 幻が優しい日には目を閉じて二人そろって壊れてもいい #短歌 #note短歌部 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 44 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート