短歌 贈り物 十首 31 笹塚 心琴 【す-19】文学フリマ東京38 2017年12月14日 18:20 思い出が美しいなんて決めないで 今から汚すつもりでいるの 最近の流行をよく知らなくて「今どき?」なんて言われ嬉しい 街路樹にコートを掛けてあげたいと言ったあなたにくるまれたいよ 初めての夜がはらりと遠ざかる 幸せ色に滲みを広げ 約束は破るためだけにあるとして小指が震えるわけを教えて 情熱を求め上向く唇が完膚なきまでのワガママこぼす ネックレスも指輪もキスもあげたから残る言葉はあとひとつだけ 過去たちを許してあげて もう君は幸せになっていいんだ信じて 逃げ出して転んだ過日のすり傷を笑って話せる今が愛しい 銃声の幻を聞いた日々を越えゆたぽんのとなりでほほえむあなた #短歌 #note短歌部 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 31 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート