天国に一番近い時期だから
互いの鼓動 確かめ合おう
アイスティー汗をかいたら君が泣く
終わりを知った蝉どもみたい
切なさは削ぎ落とされてやわ肌が
黒ずんでいく露骨な季節
青々と桜の葉っぱがざわめいて
春が逝ったと人に知らせる
干からびたミミズに水をふりかけて
はしゃぐ幼児の命の重さ
もうずっと波打ち際で待っている
君が溺れてこちらを見ること
太陽の力を借りて挑んでも
あなたをチェックメイトできない
猛暑では1+1も間違える
狂うくらいがちょうどいいのだ
あまりにも陽射しが強いものだから
欲望と書きときめきと読む
目の前で帯を緩めた君のこと
夏が過ぎても許さないから
#note短歌部 #文縁の友 #チャレンジ中