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短歌 夏02 十首

天国に一番近い時期だから
互いの鼓動 確かめ合おう

アイスティー汗をかいたら君が泣く
終わりを知った蝉どもみたい

切なさは削ぎ落とされてやわ肌が
黒ずんでいく露骨な季節

青々と桜の葉っぱがざわめいて
春が逝ったと人に知らせる

干からびたミミズに水をふりかけて
はしゃぐ幼児の命の重さ

もうずっと波打ち際で待っている
君が溺れてこちらを見ること

太陽の力を借りて挑んでも
あなたをチェックメイトできない

猛暑では1+1も間違える
狂うくらいがちょうどいいのだ

あまりにも陽射しが強いものだから
欲望と書きときめきと読む

目の前で帯を緩めた君のこと
夏が過ぎても許さないから

#note短歌部 #文縁の友 #チャレンジ中

よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。