短歌 恋愛01 十首
「ごめんね」と同じ数だけ「ありがと」を
伝えられたらもう悔いはない
明日私 髪を切るから気づいてね
局地的かつ甘い復讐
「愛してる」それはまだ愛未満だぞ
本気だったら言葉はいらん
人様の神経を爆殺しては
被害者ヅラして微笑むあなた
「いいよ」そのセリフの前にもしかして
「どうでも」がありませんでしょうか
何気ない仕草が全部苛立って
それが恋だとようやく気づく
暗闇に突っ込んでいく火炎玉
みたいに尽きた恋もあったわ
想うだけでは満たされず蝶になる
あなたの指で引き裂かれたい
汚れたら洗えばいいと唇に
のせた言葉を誓えますか
太陽と月に背いて結ばれる
不幸だなんて決めつけないで
よくぞここまで辿りついてくれた。嬉しいです。