短歌 秋 十首 46 笹塚 心琴 【す-19】文学フリマ東京38 2018年10月24日 18:00 耳たぶに穿たれている穴二つ誤魔化すように石がきらめく 路傍には鍵が落ちてて行き先をなくしたバスを猫が手招く 紅茶とはお湯がなければ枯葉だと憂うあなたのため息のクセ 飛ばされる駅の近くに住んでます あなたはいつも特急列車 これ以上悲しくならないためだけに新しい絵本を買う夜 繋ぐ手も冷え切っていくときだから言い訳をして生きたっていい 焼き秋刀魚 窪んだまなこに箸を刺す あたし現在内気なアサシン 二人して一人ぼっちで生きている 秋だそんなの悲劇ではない ビー玉のような驟雨が降る街で呼吸以外に何を望んだ 爪先があなたを見ると月の裏ではパーティーが始まるらしい #短歌 #note短歌部 ダウンロード copy #短歌 #note短歌部 46 記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *) 記事をサポート