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光の花束

愛されたいと泣いていた
愛されないと笑っていた

あなたのそばに私がいても
あなたは満たされないんだ

あなたの心の玩具箱には
いつから喪失が棲んでいるのだろう
光に向かって伸ばした手を
拒絶された日に影は生まれたんだね

愛することの意味がわからないと
泣いていた
だから誰も愛さないのだと
笑っていた

その決意を踏みにじるようなことは
私にはできない

それでも
あなたが歩んできた道を
尊敬することはできる
あなたが希求する欠片を
分け与えることはできる

どうぞ受け取ってください
見返りなどいらないから
どうか受け取ってください

目を閉じたら浮かぶ景色が
あなたのすべてだ
もしその中に私がいたなら
それ以上は何も望みません

#詩 #現代詩 #夫へ

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