見出し画像

短歌 恋愛02 十首

ライオンの気持ちがわかる気がしたの
あなたを噛めばザクロみたいね

その声で甘いラメント歌ったら
誰が惚れずにいられましょうか

夏カレー ナスやトマトとないまぜに
君を溶かして煮込んでみたい

夏風邪と思っていたこの熱は
どうも知恵熱でもないみたい

湯を注ぎその傲慢が開くのを
三分間は待っててあげる

血の味は恋のはじまりに似ている
私これから生きだすんだよ

足音が近づいてくる部屋の隅
シャドウの色を再確認す

鉄壁のそのプライドを崩したい
私という名の傷をつけたい

手に入れたはずのあなたが微笑んで
戦闘開始を宣告する

誰であれ君以外では意味がない
指輪だけなら代えは効くのに

#note短歌部 #文縁の友 #チャレンジ中

記事をお読みくださり、ありがとうございます!もしサポートいただけましたら、今後の創作のための取材費や、美味しいコーヒータイムの資金にいたします(*‘ω‘ *)