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居るのはつらいよ〜ケアとセラピーとの狭間で

走れ!【フリーカウンセラー】
恵方巻は作ったけど、豆まきするのを忘れてました。
※おにはーそと!

居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書
東畑開人

前からこの本の存在は知っていました。
「心理士がデイケアで働く話」
この本の話を聞いた3年前、わたしは著者と同じ精神科デイケアで働いていました。
でも看護師としてであり、まだ公認心理師ではありませんでした。
この本の内容はうちのデイケアにいる心理士のことだな、と思うだけで興味は沸かず読むに至りませんでした。
でも今はデイケアで働く、隠れ心理士。
でも公認心理師になったことは公にしていないので、看護師でありながらこっそり心理士として見立てることもあります。

看護師なのか心理士なのか

著者は大学院も卒業し博士号も修得された非常に博学な心理士さんです。
その方とじぶんを比べるなんて恐れ多いことなのは充分承知です。
そのうえで言わせてもらうとしたら、わたしとは逆の立場なのかなぁと思いました。
著者は心理士としてデイケアに配属され、利用者さんとの関わり方をスタッフである看護師を手本とされていました。
わたしはそのデイケア看護師から始まり後に心理士となったのですが、他の心理士から学ばせてもらうことが多々あります。

ケアなのかセラピーなのか

わたしはデイケアでの心理教育を担当しています。
“心理教育”だから心理士しかできないとは思いませんが、やはり看護師と心理士では目的が変わります。
看護師は治療や回復のための【ケア】
心理士はこころを見つめたり深めたりする【セラピー】
本の著者もこの違いに戸惑われていたように思われます。

こころとからだ

心理と身体を分けたのは、学者たちが研究に都合がよいからだそうです。
by中井久夫
わたしもフォーカシングをするときには、からだから入りこころを見つけていきます。

分けなくてもよい

学問のために分けられたこころとあらだは、無理に分けなくてもよいような気がします。
緊張したら心臓がドキドキするように、焦ったら冷や汗をかくように、こころとからだは連動することがよくあります。
これは交感神経と副交感神経である自律神経の作用ですが、フォーカシングではこうなります。
嫌な出来事を思い出したら、胸の辺りがモヤモヤする、喉が詰まる感じ、頭が締め付けられる。
などなど、感じ方は人それぞれです。
ここでもこころとからだはつながりを持ちます。
からだが感じているのか、こころが感じているのかわからなくなることがよくあります。
でもそれは間違いではありません。

ケアもセラピーも

ただ言えることは、クライエントが真ん中であるということ。
看護師も心理士も、デイケアの利用者になんらかの役に立つことを探ること。
目指すことは同じです。

実はまだ本は読み終えていないのです。
これからたくさんの気づきがあることを楽しみに、電車のなかで開きます。
あなたは?
あなたはどんな本が印象に残っていますか?
よろしければわたしに教えてください✨

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