倉吉はこた人形工房 | 郷土玩具 | 鳥取県倉吉市
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倉吉はこた人形工房 | 郷土玩具 | 鳥取県倉吉市

COCOROSTORE

鳥取県倉吉市に200年以上続く備後屋という玩具工房があります。創業は江戸時代後期、1781年から玩具を作られています。今は2名の方が継承されております。

工房付近は昔、商家が多く紙を使って帳簿をつけたり文を出したりと紙を使う機会が多かった土地柄です。そういった紙を再利用して備後屋では張り子玩具にして、子供の玩具に持たせたという記録がありました。

張り子とは木型に和紙を張り重ね、木型から張り子を抜き取り、胡粉で下地を塗り、染料や日本絵具で彩色し、膠で艶出しした張り子細工です。

取材に伺った時は、張り子の因幡の白兎の赤色を塗る工程を見せていただきました。染料と膠(にかわ)を混ぜたものを刷毛で塗り重ねる工程です。

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因幡の白兎(張り子)
起き上がりのようにバランスを崩しても立ち直るよう足元に重しを入れています。工程としては兎の木型に和紙を貼り重ね、乾燥後、木型から和紙部分を外し、重しを下部に取り付けます。その後、胡粉を塗り重ね、最後に彩色(色付け)を施しております。手間な仕事で数はたくさん作ることはできませんが愛着の増す和やかな玩具です。

兎が多産であることから子授け・安産や子孫繁栄などの意味合いがあります、赤色は厄除けや運気をあげるとの事。

*濡れた手で触ったり水拭きしたりすると彩色が滲むのでご注意ください。
*製品の性質上、直射日光や高温多湿は避けてください。

昔は子供の遊び道具として使われたり、昨今では室内のインテリアとして親しまれています。また、子供が怪我や病気をしないで無事に育ってほしいという願いを込めて、製作されています。

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製作者:山脇 和子

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張り子の人形ができるまでの工程

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工房風景

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鬼面

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鳥取県倉吉市灘手地区の伝統行事に使用される鬼面



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狐面(張り子)
狐面の木型に和紙を布海苔(ふのり)で貼り重ね、乾燥させたのち、木型から外す作業を見せていただきました。

使用される和紙は楮(こうぞ)を原料にした紙が多く、繊維が長いのが特徴です。張り合わせる作業の時、和紙を裂いた時に繊維が長い為、毛羽立ちが良いので貼り重ねると時に継ぎ目がわかりにくくなります。貼り重ねる時に凹凸が目立つと仕上がりが綺麗に仕上がらないので下地となる貼る作業は繊細で細かい仕事になります。曲面部分や入り組んだ部分を綺麗に紙を重ねて強度を出し、木型から面を外して胡粉(ごふん)を塗り、多種の筆を使い分けて彩色して完成になります。

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|お問い合わせ先|
COCOROSTORE
〒682-0821 鳥取県倉吉市魚町2516
0858-22-3526
HP:https://cocorostore.jp
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鳥取の商材を中心に山陰の民工芸の品を販売しています。取扱い商材: 鍛冶・陶磁器・染織・和紙・木竹工・ガラス・皮革・玩具・家具・書籍・食品等