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今日のココ日(ココルーム日記)

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毎日が人生劇場、ココルームの日々をほぼ毎日、Facebookで投稿しているココルーム日記(ココ日)。ココ日が一番はじめに投稿されたのは2021年11月のこと。それから5ヶ月経った…
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#日記

2022年5月9日①

今日のココトバ(ココルームのコトバ) 「ついさっきまで覚えてたんですけど」(言った人:ミノルちゃん) 釜ヶ崎芸術大学を陰に日向に支えてくれている釜のオッチャン、通称ミノルちゃんは自他共に認める忘れん坊。 大事な会議があるのを忘れてしまい、呼び出しの電話がかかってくることもしばしば。 今日も夜のまかないご飯の終わり頃に呼び出されて急いで会議に出ていった。 集まりが終わって釜芸に戻ってきたミノルちゃんが「二時間前までは今夜は会議があるって覚えてたんやけどなぁ」と言うので、ボク

2022年5月4日

今日のココ日(ココルーム日記) ニュースリリースを発送するのに一緒に入れるカバーレターにタヌキの置物の絵を描いた。ココルームの井戸の周りには、たくさんのタヌキが置いてある。みな顔がそれぞれ違って、とぼけた感じがおかしい。私が描いたタヌキの絵を、最近釜芸によく来てくれるあーちゃんが描いてくれた。 タヌキの置物が作られた由来ってなんなんだろうと、ネットで調べてみたら。テツゾウさんと言う人が、山奥で窯業をしている時にタヌキが輪になってお腹をぽんぽこ腹鼓を打つのを見て、それにイン

2022年5月3日②

今日のココ日(ココルーム日記) 今朝、お店を開けてすぐにひとりの訪問客があった。 「すみません、財布をどこかで無くしちゃって、手持ちが40円しかないんです。食べるものがないんですが、どこへ行ったらいいでしょうか?」 他のスタッフによると、その人は時々釜ヶ崎芸術大学のバザーに来てくれているらしいが、ボクはあまり見覚えがなかった。 連休中だが行ってみるといいと、すぐ近くにある困窮者支援のシェルターを紹介した。 「あぁ、ここなら近いですね。40円じゃ電車も乗れないから。ど

2022年5月3日①

おはようございます 2月の大阪関西国際芸術祭 船場エクセルビルの展示でお会いしたかしら? 吉田です わたし ここに座って 一日中商店街を見てるんですけど このまち おもしろいのよ 下の釜ヶ崎芸術大学では 朝10時にシャッターが上がると いろんなものが次々出てきて並ぶんですけど その作業がけっこう大変らしいの ほら 事務局長がチェックしてるわよ あ このどう見てもカタギじゃない感じの人ね 釜ヶ崎芸術大学の事務局長テンギョーさんね 今日もキマってるわね

2022年5月2日

今日のココ日(ココルーム日記) ボクが今日の夕飯用にししゃもを焼いていると、代表のかなよさんが青々とした立派な葉っぱを何枚も抱えてキッチンにやってきた。 「これ、倉庫への道をふさいじゃっててちょっと通りにくかったから取ってきたの。今夜のまかないご飯のお皿にしてね」 ボクはすでに皿に盛り付けた料理たちを見渡した。 汁物や煮ものなど、ツユに浸かっているものが多い。 「うーん、、今日の献立てで葉っぱに盛れるようなものがあるかなぁ」 すると代表は「それじゃあ、ししゃもでも

2022年5月1日

今日のココ日(ココルーム日記) 参ったな〜1ヶ月のインターン期間を終えようとラストデイをさまざまな感情剥き出しで迎えるなんて。 昨日はゴールデンウィークが始まったからか商店街にいつも以上の活気が溢れていた。通りかかった人がたまにココルームに入ってきて、立派な自己紹介していったり、ここは何屋だと問うてきたり、やっぱりたくさんの出会いがあったんだな。 嬉しかったのは、けえこさんが土曜日にも関わらずケエコズキッチンを開いてくれたこと。あの筍尽くしのご飯を一緒に作った。おいしか

2022年4月30日

今日のココイチ(ココルームの一枚) 朝、代表のかなよさんが嬉しそうに言った。 「今年は鳥に食べられずに残ってた!」 釜芸の庭の桜になったサクランボ。 一粒食べた釜ヶ崎のオッチャンは、「小学生の頃に学校の裏にあった池のほとりでなってたサクランボの味を思い出すなぁ」としみじみ。 皆さん、良い連休をお過ごしください。 今日のココイチその2(ココルームの一枚) ヴィンテージの時計、塗り上がりました。 でも針の動きがちょっと変?

2022年4月29日

今日のココ日(ココルーム日記) 今日、ココルームに巨大な妄想竹(孟宗竹のことですね)が現れた(もらった)。 皮を剥いたら、一体どんなたけのこになるのだろう… この私、なりたてホヤホヤの中学生探偵山田黒猫がしりたがり屋小学生探偵K君と一緒に、たけのこの正体をあばくことにした! まぁ今回の主役はしりたがり屋小学生探偵K君です。 私は助手。 たけのこはものすごく長くて、きっとでかいたけのこと私達は思った。 バリ パリ バリ パリ  ひたすら剥いても皮ばかり… これ

2022年4月28日

今日のココイチ(ココルームの一枚) 「美味しそうなカレーパンだねぇ」 「ピロシキですよ!」 朝からずっとキッチンで格闘していたインターンのだいちゃん。 カフェとゲストハウスのふりをするココルームのインターンらしく、カレーパンのふりをしたピロシキを作ったみたいです。

2022年4月26日

今日のココ日(ココルーム日記) ココルーム閉店後の様子を描いていたら発見した。玄関のドアの下の方に矢印が描いてある。この矢印はここに傘立てがあるよ、というのを示しているんだろうか、と思って近づいてよくみると何かが当たってへこんだ穴、だった。矢印に見えただけ。思い込んで見ていることも、近づいてさわってみると全然ちがってびっくりする。 そういえば、ココルームに傘を忘れると、バザーで売られてしまったり、傘立てにささったお客さんの傘も、バザーを見にきた他のお客さんにこれ売り物?と

2022年4月25日

今日のココ日(ココルーム日記) 今日は初夏の日差しの中、萩小の森(オッチャンたちが将棋や囲碁を楽しんでいる小学校跡地の広場)で表現プログラムを開催。 初回の時と同じように、代表のかなよさんがすぐ目の前にいる人たちにメガホンで語りかける。 一瞬ビックリしてかなよさんを見つめるも、また何事も無かったかのようにオッチャンたちは盤上に視線を戻す。 直射日光を避けるため、テントを張って今日の講座の場を作る。 「今日の出逢いを体験する」と銘打たれた講座は、ファシリテーターの岩橋

2022年4月24日

今日のココ日(ココルーム日記) まず今日のココ日を書くために、一週間前の記憶を呼び起こしてみる。 それは2人組だった。1人はクレヨンしんちゃんのTシャツに悟空のズボンを合わせた方で、一生懸命かつ楽しそうにバザー品を見ていた。もう1人は実は前に手のひらサイズのからすのぬいぐるみを買ってってくれた方だった。まっちゃんと呼ばれていた。 バザーからたくさんの品を選んで、そのうちこれとこれラッピングしてくださいと声をかけられた。赤いリボンをかけて渡したらとっても喜んでいた。更に、か

2022年4月21日

今日のココトバ(ココルームのコトバ) 「さぁ、開き直りしましょうか!」(言った人:事務局長) 今日はココルームが釜ヶ崎のコミュニティハブ「ひと花センター」でコーディネートしている表現プログラムの一つ「書のワークショップ」があった。 通常は一人一人が作品制作に取り組むことが多いが、今日は約一年ぶりに合作に取り組むことに。 まずテーマとなる歌を決める。 先生の提案で春を連想させる歌から選ぼうということになり、「北国の春」がテーマになった。 参加者がそれぞれ担当する箇所

2022年4月20日

今日のココ日(ココルーム日記) 毎晩釜芸にまかないご飯を食べに来てくれる通称クマちゃん。 いつも黙々とご飯を食べて静かに微笑んでいるクマちゃんだが、今日はなんだか様子が違った。 いや、出だしはいつも通りの物静かなクマちゃんだったが、話題が北国の人たちと南国の人たちのメンタリティに及んだ時、クマちゃんの中で何かのスイッチが入ってしまったようだ。 新潟出身のクマちゃんは、雪国の大変さが懲り懲りといった感じで、「ボクはもう二度とスコップ持ったり長靴履いたりしないでいいように