心の喫茶店

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あたたかい看送り

旦那が身体を脱いで逝った場所は、緩和ケア病棟の個室のベッドの上だった。 基本在宅でわたしが育児をしながら旦那も看ていたのだけれど、検査のため病院に出向き、そのまま入院となり、約一週間の入院で旅立った。 病院は当時お世話になっていた在宅医療ドクターが、受け入れ先を探して病院にかけあってくれた。 在宅医療ドクターはとても親身になってくれる方で、わたしが不安になったとき夜中でも電話につきあってくれた。 娘の育児と旦那の介護は、ベクトルは違うが一人では生きていけない2つの命を

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      旦那は病気が発覚してから約半年で逝った。 旦那が他界したときわたしは30代半ば、娘は1歳。 令和元年生まれの娘は現在保育園の年少クラス。元気にすごしている。 わたしは病名自体に深い意味はないと考えている。 心身のバランスを崩した結果、病気という現象があらわれるのだろう。 だから、ここでも旦那の病名についてはあえてふれないでおく。 旦那はわたしより年上ではあったが、日本の平均寿命にはほど遠く、旦那の三回忌を終えても義父が生きているところを見ると、世間で“早すぎる死”と言われ

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