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みんなのステップアップの考え方

今回は座談会を開催し、不妊治療のステップアップについて体験談を伺いました。
不妊治療のステップアップに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
 

ステップアップのパターンごとに、ステップアップのきっかけや、パートナーとの関わりについて紹介します。
 

タイミング法→人工授精


まずは、タイミング法→人工授精の順番で不妊治療を行った2名のエピソードを見ていきましょう。

Aさんの場合


1年ほどタイミング法を続けましたがなかなか妊娠できず、夫婦ともにストレスを感じていました。
人工授精にしたほうがお互いの気が楽であると話し合い、人工授精を行うことを決意。
幸い人工授精4回目で妊娠できました。
 
パートナーとは、ステップアップのタイミングなどで密に会話できており、
コミュニケーション不足で悩むことはありませんでした。
 

Bさんの場合


パートナーが精神疾患を患い、タイミング法が困難になったため受診し、最初から人工授精を希望しました。
クリニックでは初診時に、人工授精は4回を目途に体外受精にステップアップするという方針を説明されていたため、体外受精の覚悟はできていました。幸い人工授精2回目で妊娠できました。
 
パートナーは検査など協力的で、クリニックに一緒に来てくれる日もありました。
第二子の治療の際は、第一子の子守もしてくれていました。


タイミング法→人工授精→体外受精


続いて、タイミング法→人工授精→体外受精でステップアップした4名のエピソードです。 
 

Cさんの場合


近所のクリニックで検査とタイミング法を実施しました。
その後、知名度のあるクリニックに転院して、人工授精3回を経て体外受精へステップアップ。
人工授精が3回だった理由はクリニック側に「3回が上限」と最初から決められていたためです。自身の意志ではなく、クリニックの方針で体外受精に進みました。
 
パートナーとは体への負担について相談しました。
当初、低刺激法の治療を行っていましたが、私は他のクリニックでの高刺激法治療にも魅力を感じていました。しかし、パートナーは私の体を気遣い低刺激法を支持したため、転院せずに治療を続けました。
 
 

Dさんの場合


1年間自然妊娠しなかったため、検査のために受診しました。
タイミング法から開始し、その後人工授精を6回実施しましたが、授かりませんでした。
できれば自然な形で妊娠したかったため体外受精には抵抗がありましたが、医師から、これ以上の人工授精は成果が無いと思われること、卵子の数が少ないためステップアップを考えたほうが良いことを伝えられ、パートナーと話し合い体外受精へステップアップしました。
 
ステップアップについて、パートナーからは、身体的にも心理的にも辛いのは女性なので、私次第で諦めても良いと考えていると言われましたが、自分の意志でチャレンジを決意しました。
 
 

タイミング法→体外受精


続いてタイミング法→体外受精の順でステップアップした2人のエピソードを
紹介します。
 

Eさんの場合


昔から生理不順に悩んでおり、子供を望んでから早い段階でクリニックを受診しました。
1人目の治療の時から通院していた信頼のおける医師から「体外受精のほうが確率が上がるかも」と言われ、2人目はタイミングや人工授精をすることなく、いきなり体外受精にチャレンジしました。
 
パートナーは、治療の方針をすべて任せてくれたので進めやすかったです。
お金についても、できる範囲なら好きにしていいよと、文句や否定はされませんでした。

Fさんの場合

タイミング法でなかなか第二子を妊娠しなかったことがきっかけで、病院を受診しました。

しかし、検査では夫婦共に特に問題は見つからず。
原因の見つけにくいタイミング法よりも、どの過程で上手くいかなかったか特定できる体外受精の方が精神的ストレスが少ないと考え、ステップアップを決意しました。

人工授精をしなかった理由は、フーナーテストが問題なかったことと、自身の年齢、第一子との年齢差をあまり開きたくないという考えもあり、より確実性の高い体外受精を選択しました。
 
パートナーはタイミング法を続けても良いのでは?という意見でしたが、高齢出産は流産のリスクが高まるのが心配だという私の意見を聞き、同意してくれました。        



タイミング法→人工授精→体外受精→PGT-A


最後に、PGT-Aに進まれた方の体験談です。

Gさんの場合


人工授精6回、流産1回を経て、その後体外受精にステップアップ。
しかしながら流産を繰り返したため、Twitterで情報を得て、地方の病院でPGT-A(着床前診断)を実施しました。
遠方にある病院でしたが、仕事がコロナでリモートワークになったため
転院を決意
しました。
地方の街に行くことが気分転換になり、治療を頑張ることができました。
 
パートナーとは、ステップアップのタイミングやそもそも子供を持つ意味、不妊治療の内容などの話し合いを「家族会議」として行っていました。
治療を辞めるタイミングについては、自分の中では決めていましたが、パートナーは、金銭的に大きな負担にならない限りは続けていいのではと考えていたようです。
 


まとめ


今回は7名の方に、ステップアップの経験談を伺いました。
ステップアップのタイミングについては、クリニックの方針で治療の回数から決めるケース、自身の病気など身体都合で選択するケース、年齢を考え効率を重視するケース等、様々な考え方を伺えました。

また皆さん共に、一人で抱え込まず、パートナーとコミュニケーションを取り、お互いの意見を出しあっていた点が印象的でした。

ステップアップについては、夫婦ごとにいろいろな考え方がありますので、ぜひパートナーと積極的に話し合ってみてくださいね。
 
※不妊治療のステップアップや治療に対する感じ方は個人差があり、またクリニックの方針もあります。この特集はあくまで体験談をベースにしており、すべての方が体験談どおりに進むとは限りません。


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