私的ラジオスーパースター烈伝⑬アニメトピア二代目パーソナリティ（田中真弓＆島津冴子＆三ツ矢雄二）

今回は創世期のアニラジだったアニメトピアより二代目パーソナリティーだった田中真弓さん＆島津冴子さん＆三ツ矢雄二さんのご紹介です。

アニメトピアとは、ラジオ大阪制作で1979年10月から1986年10月5日まで放送された、いわゆる「アニラジ」の元祖とも言うべきラジオ番組です。そして「アニメ」という用語が、コーナータイトルなどではなく、番組タイトルに付けられた日本のラジオ史上初の番組でもあります。

略称は「トピア」。当時の人気女性声優2人をパーソナリティに起用したトーク中心の30分番組で、ゲストにも声優やアニメ制作スタッフなどが出演した。通常は録音放送だが、生放送だった期間や週も存在しました。

もともとは声優の麻上洋子（現・一龍斎 春水）さん1人による番組として企画されていましたが、麻上さんがパートナーに吉田理保子さんを希望したため、2人のパーソナリティで放送がスタートしました。

以降、3代目までのパーソナリティは、アイドル系ベビーフェイス担当（麻上さん・島津冴子さん・高橋美紀さん）と、ヨゴレ系ヒール担当（吉田さん・田中真弓さん・坂本千夏さん）という対照的なキャラクターのコンビが起用され、それが番組の特徴となっていきました。

キー局がラジオ大阪ということもあり、関西系お笑い芸人が頻繁に出演しました。このバラエティ番組路線はラジオ大阪のディレクター“ゼニボケ”こと横山俊明が打ち立てた方向性でした。

中でも、二代目の田中＆島津コンビは三ツ矢さんの後ろ盾もあって、アニメ色をぶっとばすような暴走トーク＆コントを繰り広げ、毎週ラジオの前で大爆笑していました。

個人的にははじめてアニメイベントに参加しようと思っていたのですが、結局諸事情でいけなかった苦い思い出もあります。ところが、2010年になって、下関市が田中真弓さんを招聘したイベントを行い、この時の心のとげを抜くことができたのでした。

今でもあの時イベントに行けばよかったなあとは思いますが、それでも懐かしい思い出にできているので、無駄ではなかったと思っています。