三味線屋の勇次

私的必殺シリーズ仕置烈伝⑩三味線屋の勇次(新・必殺仕事人ほか)

今回は必殺シリーズ後期の代表的なキャラクターの一人である三味線屋の勇次をご紹介します。三味線屋の勇次とは、表の稼業は三味線屋を生業とし、母親で裏稼業の師匠でもある「おりく」とともに三味線の皮の張り替え、端唄の出稽古で、生計を立てているキャラクターです。

裏の仕事の遂行時は三味線の一番細い糸である三の糸に、ろうそくの蝋と油を染み込ませ、悪人の首に投げ付けて巻き付け、窒息死させます。

登場初期は、あらかじめ輪を作った三味線糸を標的の首に掛け、そのまま相手を宙吊りにする姿も見られましたが、後々糸を飛ばして首に絡めて、木の枝などから相手を吊り上げ、糸を指で弾いた振動で止めを刺すようになりました。

「必殺仕切人」では特製の金具を使い、それに糸を引っ掛けたりする変形技も披露しています。また「必殺仕事人IV」より、仕事の際に「南無阿彌陀佛」と背中に刺繍された羽織を着用しています。

「必殺仕事人IV」で、仕事人グループが解散し、秀やおりくが江戸を去った後も江戸に残り、大奥中老頭のお役御免となった、お国(京マチ子)らと組み、裏稼業を行っていました。

また、脱寺の坊主、日増に対しては気さくなその性格上、同じようなキャラクターの順之助以上に友好的に接する場面も見受けられた。「必殺仕切人」最終回で、自身たちの偽物「百化け一味」を仕留め、素晴らしい仲間たちに出会えたことに喜びつつ、江戸を出奔します。

それ以降は劇中に登場しませんでしたが、江戸で主水、秀、おけいと組んで、仕事人に復帰。江戸城 大奥の派閥争いに巻き込まれます。

三味線屋の勇次

主水の死(映画「必殺!主水死す」)から数年後、外道に殺された仕事人 髪結いの弥助の仇を討つべく、弥助の師匠 伝兵衛と組み、スリだった孤児の譲吉を三味線屋、裏稼業の使い走りとして仕事を行っています。ただし、この作品がテレビ シリーズと比べ、どのような時間軸であるかは明らかにされていません。

「必殺仕置長屋 一筆啓上編」第1話では名前のみ登場し、同作の時点で存命中であることが明かされています。

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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。