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映画「君たちはどう生きるか」(感想・考察)ネタバレあり

昨日最新のジブリ映画「君たちはどう生きるか」を今更ながら見てきました。

前から見ようと思っていたのですが、
すっかり忘れており地元では上映本数がもう1日一本となる状態でした。
もうちょっとしたら映画館で見ることが出来なかったかもしれません。
見れて良かったです。

率直な感想としてめちゃくちゃ感動しました。
感動する部分は以下の考察に含まれます。

この作品はよく分からなかった
と言う人がいると思うのですが、
よく分からなかった人は
またいつか気が向いた時に
見てみると分かるかもしれません。

なので私の考察を読むのをおすすめしません。

私はこの作品を見て感動して欲しいからです。

「こういうことを伝えたかったのか」というのを
発見した時にすごく感動する作品だと思います。

なのでもう一度書きますが、
私の考察を読むのはおすすめしません、笑

もうすでに理解した人や
やっぱり人の考察が読みたい人のみ
私の考察で良ければ読んでくださると幸いです。

以下考察です。

まず私が考察する限りですが、
あの作品は「自分の意思」がキーワードでした。

後半になると石が出てくるのですが、
あれは「石」と「意思」をかけているように感じました。

主人公の眞人はとても意思の強い子でした。
だから最後に引き継がなかったんだと思います。

眞人は人の悪意も善意のわかっており
そして悪意を受け入れている子だったので
お爺さんの後を引き継がなかった。
そしてあの世界が崩壊したのは
お爺さんは善意の意思(石)だけで
世界を作ろうとしたからです。

石で積み上げていたのは
そう言う表現だと思いました。

石で世界を作っている。
意思で世界を作っている。

悪意を受け入れず
善意だけで世界を作ろうとしても
いずれは崩壊します。

だからシラサギやインコなのだと思います。

恐らくですが
白=善
サギ=嘘をついている

インコ=陰(イン)の子(コ)

を表しているのかなと
石=意思とかけているので
そう思いました。

またシラサギがあの世界より上に行けないのは
死ぬ直前のシラサギの発言でわかりました。
シラサギはあの世界のことを
呪いの世界だと言っていたからです。

あの世界が呪いの世界だから
シラサギは上に行けないのではありません。

シラサギ自身が
あの世界を呪いの世界だと
否定し受け入れられていないので
上に上がれないと思いました。

恐らくシラサギは
自分が「善意だけ」の存在だと
勘違いしている状態を表現しているのではと。

しかしどんな存在でも
善意だけの存在はいません。

必ず闇が存在します。

自分は正義である
自分は善意しかない
本当は悪意(闇)があるのに
嘘をついている。
自分に嘘をついている。

それを表しているように感じました。

主人公の眞人は自分の中にある
悪意を受け入れていました。
そして意思が強い。

眞人は父の再婚相手である夏子を
最初は受け入れていませんでしたが
産屋の中で「大嫌いだ」と本音を言われ
夏子の本音、そして悪意に触れました。

そのあと初めて夏子のことを「お母さん」と呼びました。

何故あの時夏子をお母さんと
呼んだのかは連れ戻す為ではなく
その夏子の悪意を受けいるという表現だと思いました。

恐らくですが夏子は眞人が
一度も自分のことを母として受け入れてもらえてない
という気持ちがあったんだと思います。

自分が体調悪くて寝込んでいる時に
眞人に気の利いた言葉を貰えなかった事。
一度も母と呼んでくれない事。
恐らく映画の尺の中では
描ききれなかったのだろうと思うのですが
夏子の気持ちが体調とリンクするようにして
悪意が増幅していったのだと思います。
※追記 もしかしたら憎悪が生まれようとした。
インコ(陰の子供)が生まれようとしたのかもしれません。
夏子が妊娠中なのもその様な意味を持たせる為だったのかも

だから帰りたくなかった。
眞人を否定する自分を受け入れてたくなかったのだと思います。

自らの意思であの場所に言ったのだと。

この「お母さん」という一言で
夏子は眞人に向かって大っ嫌いと放ったのに
眞人はそれでも受け入れようとした。
それによって夏子はそれでもいいんだと
思ったのではないかと思います
(ここの解釈はかな私個人の解釈が強いですが)
※追記単純に「こんな自分を受け入れてくれた」からですね。

ちなみに石たちが怒っていたのは
石に反する事をされたから

来るなという意思に反する事をされたから

だと思います。
私はこうしたいのにという気持ちに
反する事をされたからですね。

それと自由意志の尊重をする
というルールだからかと。

あと眞人の傷が悪意の象徴と言ったのは
自らが付けたのに、人のせいにした事
(眞人はあまり父を止めようとしてなかったので)
自分から手を出した(売る覚えなのでおそらく)のに自分を被害者にした事
ここは多分シラサギの「自分は善意だけの存在だと思っている」部分と関連はあるかもしれません。

それらを受け入れて悪意の象徴と言ったのかな?と
ちょっとここは上手く言えません。笑

そして最後の方にでる
あの世界のお屋敷(?)城(?)
は意思が強い人が集まる場所。
あるいは固い意思で殻に閉じこもった人が集まる場所。
なのだと思いました。
(殻だから鳥なのもリンクしてるのかなぁ?)

この作品はひたすら
意思と悪意を受けいると言う事を
訴えていると感じます。

もっと掘り下げるといっぱい出てくるのですが、
記憶を頼りに話しているので
また出てきたら追加しようと思います。

あと、扉がいっぱいあるのは
パラレルワールドだろうな思います。

炎の子(名前忘れました)夏子のことを妹だと言ったのも
恐らく血を分けた姉妹という意味ではなく
魂を分けた姉妹だと私は思いました。

正直映像とともに私なりに解説できるぐらい
あの作品の訴えたいことと
私が訴えたい事が同じだったので
この作品に出会えて私は嬉しいです。

今の時代にあった作品だと思います。

最後の米津さんの地球儀で抑えてた涙が止まりませんでした。

この作品を世に出してくれた事。
宮崎駿監督や関係者スタッフさんたちに
心より感謝申し上げます。
※投稿時原作があると勘違いしており
別の方のお名前を出してしまいました。
映画オリジナルストーリーとの事でしたね。
失礼致しました。

忘れられない映画となりました。
劇場で見れて良かった!
ほんと良かった!
これ劇場で見なかった事後で後悔するところでした。

もう一度劇場に運んでみようと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

執筆者:千尋ゆか

★普段は有料記事(哲学関連の考察・詞など)を書いている変人です。
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