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人生、明るい音色だけじゃツマラナイ。アイ ラブ ネガティブ

私は音楽が好きだ。

子供の頃はエレクトーンをずっと習っていたし、高校から短大時代はバンドでドラムを叩いていた。

就職した後、阪神大震災。

それをきっかけに、上京し、ソニー・ミュージックアーティスツという会社でコンサートグッズの企画制作として11年働いた。

やめてからも、ライブによく足を運ぶし、毎日なにかしらの音楽を聴く。

若い頃にはU2というバンドのライブを観たすぎて、一人でアイルランドまで行ったこともあった。

音って不思議。

音色によっていろんな気持ちにさせられる。

パァッと気が晴れるような音色

悲しい気持ちになる音色

力が湧いてくる音色

音色によって心が変わる。

心にも音色のようなものがある。

周波数と言ったほうがいいのかな。

機嫌が悪い時のイライラ音色

話が盛り上がって大笑いした日のすっきりとした音色

お腹こわした日のグロッキーな音色

どれもこれも私の音色に違いないのに、この音色はいい、この音色はダメ、とジャッジしている。

嫉妬、無力、愚か、不安、恐怖・・・

なんかはどれも感じたくはない。鳴らないでほしい。

私の場合は特に不安の音色が一番いや。

でも、鳴るな!と願えば願うほどにボリュームが大きくなるので、困ってしまった。

そこで私は、自ら不安の中にドブンと入ることにした。

不安になった時にその音色を思い切り遠慮なく聴くようにした。

「あ〜うるさい!あ〜嫌だ嫌だ、聴きたくないわ!」と言いながらも聴く。

そうしていくうちに、少しずつその音色はうるさくなくなった。

うるさくなくなると、その音色は私の人生全体に必要不可欠なパワーをくれる音色だったと気づいた。

私はハードロックやヘビメタも好きなんだけど、なぜ好きなのかもちょっとわかった気がした。

地獄の底から鳴り響くようなヘビメタってたまに聴くと魂が喜ぶ感じがして、パワーをもらえる。

あのネガティブなマイナーコードがものすごいパワフルなのだ。

多分私の中の地獄が満たされて、元気になるんじゃないかと思う。

地獄が元気になれば、そこは天国だ。

これを書いている間、姉は家庭用カラオケで「青い珊瑚礁」を地獄のガラガラ声で歌っている。

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